
Apple TV+の人気スパイドラマ「窓際のスパイ」シーズン7の制作が正式に決定したと、英エンパイアが報じている。シーズン5の配信開始を9月に控えるなか、異例の高速制作ペースを維持する同シリーズのさらなる継続が確定した。
「窓際のスパイ」は、MI5の落ちこぼれエージェントたち「スローホース」の活躍を描くスパイスリラー。2022年4月の配信開始以来、毎年新シーズンが配信される驚異的なペースを維持している。現在シーズン4まで配信済みで、シーズン5が今年9月配信予定、シーズン6も既に制作が決定していた中での今回の発表となった。
今回決定したシーズン7では、2022年に刊行された原作小説「Bad Actors(原題)」を映像化。これは原作シリーズの8作目で、スローホースのエージェントたちがさらなる困難に直面する内容となっている。2027年頃の配信が予想される。
原作者ミック・ヘロンによる小説シリーズは現在9作品まで刊行されており、日本では早川書房から「窓際のスパイ」「死んだライオン」「放たれた虎」の3作品が邦訳出版されている。豊富な原作ストックにより、シリーズのさらなる継続も期待される状況だ。
主要キャストには、ジャクソン・ラム役のゲイリー・オールドマン、リヴァー・カートライト役のジャック・ロウデン、ダイアナ・タヴァナー役のクリスティン・スコット・トーマスらが継続出演する予定。オールドマンは同作品での演技が高く評価され、エミー賞にもノミネートされている。
「窓際のスパイ」は、ストリーミング時代における作品制作の新たなモデルケースとして注目を集めている。通常のシリーズが2年間隔で制作されることが多い中、同作品は毎年6エピソードずつ安定して配信を続けており、ファンから高い評価を得ている。

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