ライプツィヒに所属しているオランダ代表MFシャビ・シモンズは、今夏のプレミアリーグ移籍を望んでいるようだ。ドイツ紙『ビルト』やイギリスメディア『talkSPORT』などが伝えている。

　現在22歳のシャビ・シモンズは2019年夏にバルセロナのカンテラからパリ・サンジェルマン（PSG）の下部組織へ加入し、2022年2月にトップチームデビューを果たした。2022年7月にPSVにレンタル移籍となると、2023年7月にはライプツィヒにレンタル移籍で加入し、2023－24シーズンは公式戦44試合の出場で10ゴール15アシストを記録した。

　昨夏に保有元のPSGに復帰すると、バイエルンからの関心も報じられたものの、2024－25シーズンも再びライプツィヒにレンタル移籍で加入し、今年1月に移籍金5000万ユーロ（約86億円）に、パフォーマンスに関連する3000万ユーロ（約52億円）の追加オプションが設定された契約で完全移籍となり、2027年6月30日までとなる2年半契約を締結した。

　2024－25シーズンは公式戦33試合出場で11ゴール8アシストを記録したシャビ・シモンズだが、ライプツィヒはブンデスリーガを7位で終え、新シーズンの欧州大会出場権を逃したことで、今夏の移籍を望んでいることが明らかになっている。

　そんなシャビ・シモンズにはかねてよりバイエルンから関心が寄せられているものの、同選手はバイエルンよりもプレミアリーグへの移籍を望んでおり、バイエルンからのオファーは拒否した模様で、『ビルト』によると、代理人をイングランドへの繋がりを強く持っているアリ・バラ氏に変更し、チェルシーに交渉を持ちかける予定だという。

　また、『talkSPORT』によると、ライプツィヒとしては今年1月に完全移籍で獲得した際のすべてのオプションを支払ってはいないものの、5600万ポンド（約112億円）ほどの移籍金で売却することを希望しているようだ。

　なお、シャビ・シモンズにはバルセロナやニューカッスルが関心を寄せているほか、チェルシーやアーセナルも獲得レースに参戦しており、チェルシーは退団が予想されているフランス代表FWクリストファー・エンクンクの代役として獲得を検討していると見られている。

　一方のアーセナルはチェルシーからイングランド代表FWノニ・マドゥエケを獲得したものの、同代表MFエベレチ・エゼ（クリスタル・パレス）の獲得にも注力しており、ブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリやベルギー代表FWレアンドロ・トロサールらが退団した場合に備えてシャビ・シモンズにも関心を示しているようだ。

　シャビ・シモンズとしてはプレミアリーグに挑戦することを望んでいるようだが、果たして同選手は新シーズンをどこでプレーすることになるのだろうか。

去就に注目が集まっているシャビ・シモンズ [写真]=Getty Images