岸井ゆきのと宮沢氷魚が初共演する、「ミセス・ノイズィ」(20)の天野千尋監督最新作「佐藤さんと佐藤さん」の公開日が11月28日に決定、特報映像が披露された。

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"夫婦"をテーマに、"佐藤さん"同士で結婚した凸凹夫婦が人生を共にした15年間を描く。天野監督は、「はっこう」(06)でPFF2006グランプリやゆうばり国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞などを受賞した熊谷まどかとともにオリジナル脚本も執筆した。

佐藤サチは、ダンス好きの活発なアウトドア派。佐藤タモツは、正義感の強い真面目なインドア派 。2人は正反対な性格だがなぜか気が合い、程なくして付き合い同棲を始める。そして5年後。弁護士を夢見るタモツは、司法試験を受けるが不合格が続く。会社員として働いていたサチは、 一人孤独に頑張るタモツを助けようと、一緒に勉強を始める。数年経ってもタモツは相変わらず不合格だった一方で、サチが司法試験に合格。そんな中、サチの妊娠が発覚し、2人は結婚することになる。

産後すぐに、弁護士として働き出したサチに対し、 タモツは塾講師のアルバイトをしながら家で息子の世話をし、その片手間に司法試験の勉強をする。そんな中、忙しいサチが息子の支度を忘れたり、家でのだらしない姿にタモツはイライラが募る。育児に対する考え方も全く違う2人は対立し、次第に絶妙に保たれていたはずのバランスが崩れ始める。

特報映像は、プロポーズシーンからスタート。微笑ましく温かな空気が流れる一方で、次の瞬間、些細な会話からケンカが勃発。サチが何気なくタモツに「トイレットペーパーないよー」と伝えると、タモツは「僕に買ってこいって命令しているの?」と痛烈な返答。さらに脱ぎ捨てられた靴下をめぐって投げ合いの喧嘩が始まり、感情のぶつかり合いが激しさを増していく。それぞれの不満やストレスが少しずつ積み重なって、ぶつかり合う夫婦のリアルで"あるある"の姿が映し出される。

岸井ゆきのと宮沢氷魚が初共演 (C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会