
キャンピングカーイベントに日産が出展する意義
キャンピングカー・メーカーが自慢のオリジナル車を披露していた「福岡キャンピングカーショー2024」。そのなかで唯一の自動車メーカーとして日産が出展していました。「キャラバン」「NV200」とともに、「クリッパー」をベースに福岡日産とボディラインが手掛けたモデルなど、各サイズの商用車をベースにした新しいライフスタイルの提案を表現する日産ブースを紹介します。
MYROOM ローンチエディションがきっかけに
2023年10月、生誕50周年を迎える日産「キャラバン」に期間限定特別仕様車「キャラバンMYROOM ローンチエディション」が追加された。このクルマは、自分のお気に入りの部屋=MY ROOMを、そのまま自然に持ち込んで憩いの場所としてクルマを活用することがテーマ。そのためインテリアには木目を多用し、無機質なクルマの内装感を徹底排除している。
用途に合わせてシートアレンジが可能な2列目2in1シートは、表と裏で硬さが異なるクッションを採用。そして、車中泊ベッドは、折り畳みと跳ね上げの2種類から選択可能だ。さらに取り外しが可能で、好みの位置で設定可能なスライドテーブルも装備する。限定200台の販売はすぐに売り切れと大好評だったため、2024年8月下旬にキャラバンのカタログモデルとしてラインアップに加わった。
このキャラバンMYROOMの誕生がきっかけで、日産は2024年度より各地のキャンピングカーショーに積極的に出展を開始。各地のユーザーと直接触れ合い、このシリーズは不動の人気を確立したわけだ。
なお、2024年12月には「NV200」をベースとしたMYROOMも発売。日産が提唱する移動できる自分の憩いの部屋、というコンセプトは昨今のアウトドアブームやテレワークというライフスタイルにマッチしたことを証明したことになる。
6台の日産車によるキャンピング仕様の共演
日産ブースでは、2種類のキャラバンとNV200という3台のMYROOMを基軸に、日産福岡が製作した2台のオリジナル車、「クリッパー」「NV200」、さらに日産で購入可能なキャラバンのカスタムパーツ専門店、ボディラインが手掛けたクリッパー・ベースの「キャラバンミニ」の合計6台を展示。
MYROOMはも優しい木目の室内空間が人気。キャラバンはベッドが跳ね上げ式と折り畳み式の2種類がラインアップされ、それぞれの車両が展示されていた。そのため、ブースを訪れたユーザーには自分が求める用途にはどちらが相応しいのか? 話題となった表と裏の硬さが異なるセカンドシートのクッション性能はどうなのか? 実際に体感できることは購入を検討しているひとには、とてもありがたかったはずだ。
日産福岡は、NV200とクリッパーバンをアウトドアでの宿泊や移動オフィスとして気軽に活用することを想定したお手軽キャンピングカーを展示。外部AC電源、サブバッテリー(100Ahリチウムイオン)、AC600w正弦波インバーターを標準装備としつつ、オプションでLED室内灯や3連ファン、カーテン、家具、スライドテーブル、サイドオーニングなどが選べるという、お手軽でも充分な内容だった。
そして、キャラバンに関するカスタムパーツやキャンピングカーを製作するボディラインのキャラバンミニは、キャラバンのブランドイメージを損なうことなく、その内容と質感をクリッパーに踏襲した意欲作。オリジナルのロゴも含めてドレスアップ要素と、サイドーオーニングや引込外部電源など、オプションでキャンパー要素も充実できる、注目の1台となっていた。
イベントに参加した自動車メーカーは日産のみとなっているが、ユーザーにとっても展示車を実際に見るだけではなく、スタッフから直接情報を入手できる貴重な機会になったに違いない。
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