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もうアイロン台には戻れない

 アイロンって、必要だけど面倒じゃないですか?

 とくに自分の場合、アイロン台を押し入れから引っ張り出して、重たいアイロンをコンセントに差して、あの大きい台の上でシワを伸ばすっていう一連の流れが、本当に億劫でした。だから、シワが気になっても「まぁ、いっか」と出かけちゃうことも多かったんです。

 でも、ある日見つけたのがパナソニックの衣類スチーマー「NI-FS70A」。見た目はちょっとおしゃれスチームアイロンだけど、使ってみたらその手軽さに驚きました。

 ハンガーにかけたままサッと使えるし、電源を入れて20秒も経たないうちに使える。何より、“あの大げさな準備”がいらない。それが一番大きかったかもしれません。

 「ちょっとそのシャツ、シワくちゃじゃない?」なんて言われる前に、気づいたときにパッと直せる。しかも除菌・脱臭効果まであるから、洗いにくい布製品にまで使えて、思っていたよりずっと便利だったんですよね。

 というわけで今回は、実際に使って感じた「NI-FS70A」のよかったところと、気になったところを正直にお話ししていきます。

「あ、このシワ気になるな」が、その場で解決できる

 これ、本当に革命的でした。ハンガーにかけたまま、スチームをあててサッとシワを伸ばせるんです。正直、最初は「そんなにうまくいくのかな?」と半信半疑だったけど、やってみたら意外としっかり効く。シャツ1枚なら1~2分で整うし、毎朝の“ちょっとした手直し”にはもう十分すぎるんです。

 特に助かっているのは、出かける直前に気になる部分が見つかったとき。「うわ、襟のところクシャってなってる…」みたいなときに、アイロン台を出してる時間なんてないですよね。

 でもこれなら、コンセントに差してちょっと待ってる間に荷物をまとめて、スチームが出るようになったら“なでる”ようにあてるだけ。

 あと、Tシャツやスカートにも使えるし、ジャケットの前面だけシワ取りしたいときなんかにもかなり便利。正直、もっと早く出会っていたかった。

 とにかく立ち上がりが早い。これ、かなりデカい。NI-FS70Aって、電源入れてからスチームが出るまで約17秒なんですよ。地味にすごくないですか?

 実際の感覚としては、スイッチを入れて、アイロンをかける服を整理してる間にもう「準備OK」になってる感じ。「あ、もう出てるの?」ってびっくりするレベルです。朝のバタバタ時間にこれはありがたい

 それに、連続で使える時間も約8分あるから、シャツだけじゃなくてスラックスやジャケットなんかにも一気に使えます。もちろん“本気アイロン”ほどビシッとはいかないけど、見た目の印象をサッと整えるにはこれで十分。

 「今日の服、これでいいかな」って迷ったとき、NI-FS70Aを手に取るだけでちょっと自信が持てる。そんな安心感もついてきます。

 NI-FS70Aは、ただのシワ伸ばしマシンじゃありません。スチームの熱で除菌や脱臭もできるとうたっています。

 たとえばコートやジャケットって、頻繁に洗えないけど、なんとなくニオイが気になるときありますよね。

 そんなとき、さっとスチームをあてるだけで、ふんわり軽くリフレッシュされる感じがします。私の場合は、帰宅後にクローゼットにしまう前にサッとスチームするのがルーティンになりました。

 あと、地味に役立ってるのが「カーテン」。部屋干し臭とか、外気のニオイがつきがちだけど、NI-FS70Aで表面にスチームをかけてあげるだけで、においがやわらぐんですよ。ペットの毛やアレル物質にも効果があるらしく、花粉症の時期にもいいかもしれません。

ちょっと重いかも。片手で長時間は疲れます

 使ってみて「おっ?」と思ったところもありました。NI-FS70Aは性能重視なだけあって、けっこうしっかりした作りなんですよ。重さは約660g(スタンド含めず)あるので、片手でずっとスチームをかけてると、じわじわ腕がしんどくなってきます。

 シャツ1~2枚くらいならまったく問題ないけど、カーテンやシーツみたいな大物を一気に仕上げようとすると、ちょっと腕がぷるぷるするかも。軽さ重視なら、もう少しライトなモデルのほうが向いているかもしれません。

 もうひとつ気になったのは、水タンクの容量。130mLなので、連続で8分使ったらもう空っぽになります。

 服を何着も一気にやろうとしたときやカーテンなどの大物は、アイロンをかけている途中で水が切れて「補充しなきゃ~」ってなることも。

 水の補充自体は専用カップでサッとできるからそこまで手間じゃないけど、「まとめてガッツリかけたい派」の人はちょっと気になるかもしれません。

「ちょっと整えたい」をストレスゼロにしてくれる、頼れるやつ

 アイロンって「やらなきゃ」って思っても、重い腰が上がらない家事のひとつ。でも、NI-FS70Aを取り入れてから、その“億劫ポイント”がごっそり消えました。

 アイロン台もいらないし、立ち上がりも早いし、パッと手に取って、気になるシワをササッと直せる。そんな気軽さが、思っていた以上に日常を変えてくれました。

 除菌や脱臭までできるのも地味に嬉しいし、「ちょっと気になる」を見て見ぬふりしなくてよくなっただけで、気持ちにも余裕が出た気がします。

 重さや給水の手間はあるけど、それ以上に“使いたくなる理由”があるガジェット。面倒くさがりな人にこそおすすめしたい、生活に寄り添ってくれる一台です。

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詳細なスペック

電源:
 100V(50-60Hz共用)

消費電力:
 950W

製品サイズ:
 本体: 約幅8×高さ13×長さ16cm
 収納時: 約幅9×高さ15.5×長さ17.5cm(スタンド含む)

重さ:
 本体 約660g(スタンド含まず)
 収納時 約745g(スタンド85g込み)

電源コードの長さ:
 約2.5m

温度設定:
 HIGH 約160度
 MED 約140度
 LOW 約110度

立ち上がり時間:
 約17秒

スチーム
 浸透スチーム、360度全方向噴射

スチーム噴出し時間:
 連続約8分

スチーム量:
 平均約15g/分

注水量:
 約130ml

付属品:
 スタンド、専用カップ

実売価格:
 1万5000円前後

アイロンの革命が起きたんよ。そう、パナソニックの「衣類スチーマー」でね