
結成1年で「爆笑レッドカーペッド」に出演し、男女の恋愛ネタでブレイクしたお笑いコンビ「フォーリンラブ」。バービーに脚光が当たり、“じゃない方”とも呼ばれたネタ作り担当のハジメ(40)の現在に『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。
フォーリンラブのハジメは2022年に会社を設立した。住宅の建築資材にホウ酸を吹きかけ、シロアリ対策をする事業を営んでいる。
現場への同行で直面したのは「過酷な現実」だった。
「月商で180万円とか。でも最低だと月商20万円」

シロアリの侵入経路を遮断する「コーキング」を行うハジメだが、この日の最高気温は33度。資材を持ち上げ、1枚1枚にホウ酸を吹きかける。
ハジメ「この板1枚で20kg弱。今年は1回熱中症になりました。頭痛がしておかしいと思って、頭と体を冷やしたけど足が震えだして全身に力が入らなくなっていった。車の中で1時間休んで回復しましたけど危なかったです」
━━特番の収録と現場作業、どちらがしんどいですか?
ハジメ「精神的か肉体的かという違いがあります。めちゃくちゃ最低な言い方をすると、(特番は)5~6時間何もしなくてもギャラをもらえる(笑)最悪の芸人。何もしゃべれなかったときの精神的苦痛はもう一番しんどい」
土台の隙間と30枚以上の建築資材にシロアリ対策を施し、この日の作業は終了した。夏場の現場では1日4リットルの水分を摂取するという。これまで行った現場数は300件以上にのぼる。仕事をはじめたきっかけは…
ハジメ「元・ザブングルの松尾陽介さんから『興味深い仕事があるからどうだ?』と連絡が来た。寒い時期とかは仕事が入らなかったりするけど、逆に暑い時期は休む日を作らないといけないようなスケジュールになって、浮き沈みは激しいですね。月商で180万円とかかな。でも最低だと月商20万円とか」
━━ハジメさんの手元に入るお金はもっと少なくなる?
ハジメ「(20万円の時は)ないに等しいです。現場で心が折れそうになったこともあるんですよ。『もう無理かもしれん。このまま木を置いていこうかな』みたいな。でも1回車に戻って携帯で家族の写真見たりして『よし!やろう!』となりました。今は9対1か10対0でホウ酸の仕事の方が多くて、『いつぶりにピンマイクつけたかな』と思っています」
不妊治療に300万円も「これが幸せなんやろな」
2014年に2歳年上のミホさんと結婚。その後、6年にわたる不妊治療の末、2022年に待望の愛娘が誕生した。
妻・ミホさん「当時は(不妊治療が)保険適用外で1回で60〜70万円くらいかかった。助成金を申請して30万円くらいは戻ってきたけどトータルで実費300万円程度。クリニックで結果が出た瞬間はもう『本当ありがとうありがとうありがとう』って叫びたくなるくらい」
ハジメ「今は3人が当たり前の状況ですけど、ふっと我に返った時に『この子俺らの子よな』みたいな。急にちょっと泣きそうになる時がある。これが幸せなんやろなって思ったりします」
芸人の不規則な生活とは違い、今は家族と多くの時間を過ごせている。「お笑い」とは違う仕事に就くハジメを妻のミホさんはどのように思っているのか。
妻・ミホさん「(お笑いの)お仕事がいただけるのであれば本当はもっとやりたいのかなとは思うんですけど。『もういい!』みたいに言ったりしているのは強がりなのかな。ずっと伸び悩んでいたので、新たなことにチャレンジして将来的にお笑いの仕事につながればすごくステキだと思う。応援しています」
相方・バービーにはどのような思いを持っているのか?
ハジメ「バービーの人生は俺の人生だし、俺の人生はバービーの人生だと思う。ホウ酸とバービーどっち取るかとなったらバービーですよ。芸人としては死んでいるかもしれないけど、 バービーとの関係は死んでないかもしれない。主軸はバービーとの関係性。もうちょっと待ったらフォーリンラブは50代での恋愛をネタにできるんじゃないかな」
以前より頻度は減ったものの、フォーリンラブは現在もコンビ活動を継続している。
(『ABEMA NEWS』より)

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