声優の花江夏樹7月19日TOHOシネマズ日比谷で行われた『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』公開記念舞台挨拶に、櫻井孝宏石田彰、LiSAとともに出席。また、本イベントは全国357館でライブビューイングも実施された。

【写真】花江夏樹、冨岡義勇の新たな一面に「ズルいくらいかっこいいですよ」

■『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来、公開後の舞台あいさつは初

アニメ「鬼滅の刃」は、集英社ジャンプ コミックス1巻〜23巻で累計発行部数1億5000万部を突破した吾峠呼世晴による漫画作品が原作、ufotableが制作するアニメーション作品。

家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊することから始まる本作は、2019年4月にテレビアニメの放送を開始し、「竈門炭治郎 立志編」以降「無限列車編」「遊郭編」「刀鍛冶の里編」「柱稽古編」を放送・配信。そして、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』を三部作として制作することを発表し、第一章 猗窩座再来が7月18日に公開を迎えた。

来場した観客を前に、公開された感想を求められると、竈門炭治郎役の花江は「早く劇場で見たいと思っていたけれど、直前になってから「え?もう公開されちゃうの?」とソワソワしてしまって。でも今日こうして皆さんに会えて、同じ空間に居られることがうれしいです」と目を輝かせた。

花江夏樹、義勇の新たな一面に「めちゃめちゃ良かった」

冨岡義勇役の櫻井は、炭治郎との共闘について「やはり思い出すのは第一話での炭治郎たちとの出会い。そこから柱稽古編で炭治郎と語った橋の上のシーン。あの瞬間があったから、この無限城編で冨岡義勇は名実ともに柱として戦うことができたと思っています。今回の戦いの中で、義勇が開眼するというか、より強くなるような瞬間が見られたのは、胸に熱いものがこみ上げました」と感慨深げに語った。

花江も「立志編の時の炭治郎は何もできなかったけれど、ここまで義勇さんと一緒に肩を並べて戦えるようになったところにまず感動しましたし、今までになかった冨岡義勇の一面が、この猗窩座再来で表現されていたのでそこがめちゃめちゃ良くて。本当にかっこよくなかったですか?」と会場に問いかけると大きな拍手が。

石田彰、『鬼滅の刃』推しポイントを告白

加えて、映像を見た感想を聞かれた猗窩座役の石田は「ここまで描かれるのか、というのが率直な感想」と語り、「猗窩座のシーンをボリュームを持ってフューチャーしていただけるのは、役をやっているものとしてとてもうれしいですし、義勇が開眼したことや、炭治郎の成長へのきっかけとなれたことも考え深かった」と感謝を述べた。

また石田から見た、鬼滅の刃の推しポイントについて「猗窩座は再生されることが前提となっていて、腕とか足とかが切り飛ばされても、そのまま突っ込んでいくっていうところの描写、これは本当に残酷な描写でもありますよね」と話し、続けて「でもそれこそが鬼の強さというか、人間がどうしたってかなわないんだ、っていう説得力が伝わるし、そういう伝わりがあるからこそ、皆さんが鬼殺隊に対して「頑張れ!頑張れ!」と思い入れが込められるという事実は、ぼやかしちゃいけない」とまとめると、共演者からは頷くような場面も。

■LiSA、主題歌に対して「背中を押す気持ちを込めた」

本作の主題歌「残酷な夜に輝け」を担当したLiSAからは「私は無限列車編以来ということで、今回、立志編『紅蓮華』から含めると6曲目になります」と、共演者との久しぶりの再会に笑顔。また曲に込めた思いに対して「立志編の時の炭治郎は本当に強くなくて、まさか義勇さんと肩を並べて戦えるなんて想像ができないくらい弱かった。でもそこから猗窩座が認めてしまうくらいに、鍛錬を積んで、成長していって、そんな姿を見て私は前に進め!と背中を押すような気持ちを込めました」とコメントした。

花江夏樹「支えてくれた人たちの思いを大切に」

どんなことを意識して演じたかという問いに対し、花江は「猗窩座と戦うにあたって、煉獄さんだったり、家族だったり、いろんな人の気持ちを背負って猗窩座と対面しているので、炭治郎を支えてくれた、作り上げてくれた人たちの思いを、一番大切に思いながら演じました」と話す。

猗窩座役の石田の演技力についても「素晴らしすぎて圧巻でした。自然と湧き出て来るようなアフレコだったので、特別意識しなくても自然と流れで気持ちがスッと出てくるような、素晴らしい空間でした」と信頼関係を明かした。

続いて櫻井も「冨岡は低体温というかクールなイメージだったけれど、鬼舞辻無惨を目の前にして彼自身も沸騰したような感情だったり、何かもっと強くなるような感覚を味わされました。」と新たな感情を告白。

猗窩座の魅力が倍増「強くなれば褒めてくれる」

石田は猗窩座に対し「彼は強さへの思いやこだわりが尋常じゃないですよね。だから無限列車編のときには炭治郎に「お前みたいな弱いやつがよく生きてこれたな」と見下していたところも、今回は「お、こいつ強くなっている」と見下すどころか評価している。強くなったら強くなった分だけ認めている公平さが炭治郎にだけではなく、義勇にもあって、新しい感情が芽生えましたね」と魅力を語った。

舞台挨拶の最後では、花江から「この作品が全世界に広がっていくことを願いまして、皆様どうぞよろしくお願いします」という掛け声と共に、今後の祝報を願ったキャノン砲が打ち出され、終了した。

舞台あいさつ/(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable