【映像】“貫禄”すら感じさせる、一ノ瀬の入場シーン

 ABEMAが主催する、賞金総額1,800万をかけた国内トップポーカープレーヤー8名によるトーナメント「POKER INVITATIONAL」が開催。錚々たる出場メンバーの中で、最も長いキャリアを誇るのがプロポーカープレーヤー一ノ瀬公聖だ。

【映像】“貫禄”すら感じさせる、一ノ瀬の入場シーン

 2006年に留学先でポーカーに出会い、そこから約20年にわたって国内外のポーカー大会で活躍。これまでの賞金獲得総額は143万ドル(約2.1億円)を超え、国内のポーカー競技普及にも長年尽力する、日本を代表するトッププロのひとりだ。そんな一ノ瀬が、今大会への意気込みと、国内でますます人気が高まっているポーカーの魅力について語ってくれた。

──「POKER INVITATIONAL」の出演オファーが来た時の感想は?

一ノ瀬 日本を代表するメディアの1つであるABEMAさんがポーカーに力を入れているのを見て嬉しくなりました。過去にもABEMAさんのポーカーの番組にいくつか出演させていただきましたが、自分が出ていても出ていなくても嬉しい。ポーカーが日本で広がっていくきっかけになることに期待しています。

──参加者としての意気込みは?

一ノ瀬 20歳のときにカナダポーカーと出会って19年、今回の参加者の誰よりもポーカーに人生を捧げてきたので、その点では誰にも負けたくない。負けず嫌いでもあるので、みなさんすごい経歴を持たれている方だとは思いますけど、プライドがあるので。

──特に注目している参加者はいますか?

一ノ瀬 「この人に負けられない」というのは無いですけど、やっぱり中西(翔太)君と(岡本)詩菜さんはWSOP(World Series of Poker)のブレスレットを持っていて、僕は持っていないので。僕のポーカーキャリアにおける一番のゴールはブレスレットを獲得することなので(意識する)。ただ、ライバルというよりはお友達なので、切磋琢磨して頑張れればと思います。

── ABEMAのポーカー番組が業界に与えた影響についてどう捉えていますか?

一ノ瀬 ABEMAの番組を通じて、いわゆる「テキサスホールデム」というポーカーゲームの知名度が広がり、興味を持つ人が増えたと思います。番組を見て、自分も30分くらいの動画を見れば覚えられて、実際にプレーしてみたいと思ってもらえることが、番組を通じて増えたのではないでしょうか。

今の国内のポーカー人気は僕がカナダから日本に帰国した頃と比べると格段に大きくなっていて、当時は日本では100人程度の規模の大会が開催されるのがやっとだったのが、今では1万人を動員する大規模な大会もある。YouTubeなども普及して、「世界のヨコサワ」君のようにポーカーについて発信する人も増えてきましたよね。おそらく、電車に乗っていても10〜20%くらいの人がポーカーについて知っているのではと思いますね。

──ポーカー人気に火がついた、潮目が変わった瞬間はいつだったのでしょうか?

一ノ瀬 具体的にここから、というわけではありませんが、業界関係者の努力で少しずつクリーンなイメージも浸透してきたのでは無いでしょうか。昔は葉巻を吸ってラフに楽しむ、いわゆる“ギャンブル”的な印象が強かったのが、今では映像に残る大会なら綺麗な格好の正装で参加する人も増えましたしね。

──大会のどういったところに注目してほしいですか?

一ノ瀬 今までのポーカーの番組では芸人さんやタレントさんが出演して、その人たちのリアクションを楽しむものが多かったですが、今回はプロのプレイヤーが真剣勝負するので、パフォーマンスに注目してほしいです。

さらに、今回は賞金が結構大きいんですよね。無料で出れる大会でこの金額(総額1,800万)って結構破格なので、そこに“マネープレッシャー”が生じてくる。そういった意味でも真剣勝負が見られるのではないでしょうか。

8人それぞれに優勝する確率が12%くらいあって、加えてABEMAさんという大きなメディアで番組が放送されて、ヒーローになれるかもしれない。「ABEMAの1,000万の大会で優勝したよね」というのは、多分1年後でも2年後でもみんな覚えてると思うんですよ。僕たち出場者にとっても、メリットが大きい大会だと思います。

もちろん僕も「ホームランを打ちたい」と常々言ってきているので。優勝を目指します。

◇ ◇ ◇

一ノ瀬公聖(いちのせ・こうせい)1986年京都府生まれ。生涯獲得賞金が2億円を超える、日本を代表するポーカープレーヤー。現在も国内外のトーナメント大会に参加する傍ら、YouTubeやブログなどでも精力的に発信。ポーカーコーチングも行うなど、日本のポーカー普及に尽力している。

◆ABEMA POKER INVITATIONAL 国内最高峰のポーカープレイヤー8名が火花を散らす「ABEMA」オリジナルの“招待制”新トーナメント。優勝賞金は1,000万円。8人1テーブルで一度敗退すると再エントリー不可能の一発勝負で争われる。

(ABEMA/「ABEMA POKER INVITATIONAL」より)

“獲得賞金総額2億超え”トッププロ・一ノ瀬公聖が語る、“賞金争奪”ポーカー大会の魅力「マネープレッシャーの真剣勝負を楽しんでもらえたら」