JTBの調査によると、今年の夏は日並びのよさやボーナスアップなどを背景に、旅行意欲が堅調。「今年の夏はどこへ行こう?」とワクワクしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、世界32ヵ国でサイトを運営するオンライン旅行会社エクスペディアの調査結果をもとに、2025年夏の人気海外旅行先ランキングTOP5を紹介します。

今年の夏休みはどこへ行く?

ウェザーニュースによると、7月末~8月前半には40℃級の酷暑が予想されており、この先も暑さが続く見込みです。

こうしたなか、日本からの“脱出”を企てている人が増えているようです。エクスペディアの検索データ※1によると、「海外旅行」の検索数は今年の夏、前年比110%と微増しているそう。 ※1 エクスペディアにおける2024年7月1日8月31日の旅行検索数(検索期間:2024年1月1日4月27日)と、2025年7月1日8月31日の旅行検索数(検索期間:2025年1月1日4月27日)に基づく。

そこで今回は、世界32ヵ国でサイトを運営するオンライン旅行会社エクスペディアの調査結果をもとに、2025年夏の人気海外旅行先ランキングトップ5を紹介します※2※2 エクスペディアにおける2025年7月1日8月31日の旅行検索数に基づく(検索期間:2025年1月1日4月27日)。

第5位:バリ島

第5位にランクインしたのは、「バリ島」。バリ島インドネシア共和国に属する島で、大きさは5,532km2と、東京都のおよそ2.5個分の小さな島です。

バリ島は海のイメージが強く、「なんとなく暑そう」と思う方も多いかもしれませんが、年間を通して平均気温は約28℃。

季節は10月~3月の雨季と、4月~9月の乾季に分かれ、ちょうど夏休みシーズンの乾季は、ほとんど雨が降りません。湿度も低く、いまの日本の「高温多湿」を思えば非常に快適に過ごせそうです。

バリ島が人気の理由は、コスパのよさ。日本のランチ感覚でディナーが楽しめてしまうところも少なくないそう。現地では、豚を丸焼きにした料理「バビグリン」やアヒルをスパイスといっしょにバナナの葉で包んだ「べべッブトゥトゥ」、ナシゴレンをぜひ味わってみて。

また、現地の人の対応も人気の秘訣。目が合うと口角を上げて微笑む文化があるため、旅先を歩いているだけで、幸せな気分になれそうです。

第4位:バンコク

第4位にランクインしたのは、タイの首都バンコク。タイは「微笑みの国」で知られ、仏教国であることからおおらかで穏やかな人が多いのが特徴。街のいたるところに小さな祠(ほこら)があり、地元の人々が手を合わせる様子も日常的に見られます。

その一方で、バンコクでは20世紀半ばごろから急速に都市化が進み、2016年に開業した地上約314mの「マハナコンタワー」をはじめとした高層ビル群や、大きなショッピングモールも多数。

物価が安いことから、モール内の高級レストランでも550〜830バーツ(約2,000円〜3,000円)、屋台では1品30バーツ(約110円)から、カオマンガイやパッタイ、トムヤムクンなど、おなじみのタイ料理を楽しむことができます。

「はじめての海外旅行にはタイがおすすめ」という口コミも。友人やパートナーを連れて出かけてみるのもいいかもしれませんね。

第3位…マーライオンが有名なあの場所

第3位:シンガポール

第3位にランクインしたのは、「シンガポール」。シンガポールマレー半島の南端に位置し、本島(シンガポール島)とサザンアイランズ(大小約50の島々)からなる国です。

ビザがいらず、時差もわずか1時間。水道水もそのまま飲めるとあって、日本にいるのとあまり変わらない感覚で気軽に旅行が楽しめるのが魅力です。

シンガポールといえば、「マーライオン」。マーライオン公園はマリーナベイサンズからもほど近く、夜になるとライトアップ。昼間とは違う、幻想的で煌びやかな雰囲気を味わえます。

しっとりとした蒸し鶏と鶏のうまみが凝縮したスープで炊き上げたご飯を一緒に味わう「海南鶏飯(ハイナンチーファン)」や、ココナッツミルクのクリーミーなスープに魚介の旨味が溶け込んだ麺料理「ラクサ」など、シンガポール料理も魅力的なものが豊富です。

第2位:ソウル

第2位にランクインしたのは「ソウル」。K-POPや韓国ドラマの人気も根強く、週末などを利用して日常的に“遠征”や“聖地巡礼”に出かける若い女性も少なくありません。

「流行に敏感な都市」であるソウルは店の入れ替わりが激しく、何度行っても新しいトレンドに出会える場所。カフェや雑貨、コスメ、ファッションなど、その魅力に事欠きません。

その一方で、寺院や市場、古宮など歴史的なスポットも多く、トレンドと歴史が“隣り合わせ”なところが大きな魅力といえます。

サムギョプサル韓国チキンに、生のカニを醤油ベースのタレに漬け込んで熟成させた料理「カンジャンジャン」、酢豚に似た料理「タンスユク」、冷たい豆乳スープに麺を入れた「コングクス」……魅力的な韓国料理を上げれば、枚挙にいとまがありません。

韓国語が苦手な方でも、明洞(ミョンドン)や東大門(トンデムン)といった街の中心部は、日本語OKなお店が多数。安心してショッピングを楽しめます。ただし、シートマスクなどの“押し売り”には十分注意して。

第1位…日本人が大好きな「南国リゾート」

第1位:ホノルル

第1位に輝いたのは「ホノルル」。訪れた人の多くが「最高だった」「また行きたい」と口を揃える同所は、長いあいだ日本人人気の高いスポットです。

ハワイは年間を通して25~28℃と温暖で、いつ行ってもベストシーズン。雨季(11月~4月)は雨が多くなるものの、日本の夏に比べると湿度は低く、過ごしやすい気候です。

また、ハワイの魅力はなんといっても「ビーチの美しさ」。エクスペディアが2015年に416人に行ったアンケート調査によると、「ハワイにもう一度行きたい」と答えた人の理由として「ビーチがきれい」がもっとも多く、57%という結果に。一面に広がる青い海と空に、“非日常感”をおぼえる人も多いのではないでしょうか。

ロコモコやポキ、マラサダといった定番グルメから日本食専門店まで、ハワイは食も豊富。世界中から移民が集まっているハワイでは、多様な食文化が根づいています。

ダイヤモンドヘッドやハワイ火山国立公園、クアロラランチ、ホノルル美術館など、観光名所も豊富。

きっちり予定を組んでも、海辺でボーっとするだけでも楽しめるハワイは、日本人の心を掴んで離しません。

【早見表】人気海外旅行先ランキング

以上、トップ5を見てきました。

第1位に輝いた「ホノルル」のほか、6位には「パリ」、9位には「ロサンゼルス」、10位には「オレンジカウンティ」と、TOP10を見るとアメリカやヨーロッパの旅行先が多数ランクイン。

同社のGWのランキングでは「ソウル」や「台北」など近場のアジア都市が上位を占めていたのに対し、夏休みはより遠方へ羽を伸ばしたいと考えている人が多いようです。

今年の夏、あなたはどこへ行きたいですか?  

(※画像はイメージです/PIXTA)