1972年より東京・丸の内仲通りを中心に展開する、近代彫刻や世界で活躍する現代アーティストの作品の展示プロジェクト「丸の内ストリートギャラリー」。3年ぶりとなる新作の設置や一部作品の入れ替えが行われ、7月8日(月)から新たな作品が公開となった。

今回の「丸の内ストリートギャラリー」では、大手町・丸の内有楽町に、計17点を設置。そのうち現代作家による新作4点、入れ替え作品3点となり、ますますパワーアップした。

新たに設置されたのは、楠を素材に油絵具で彩色した木彫作品を中心に制作する中村萌の『Whirling Journey』、土壌に埋まった無意識や自然性をいかに掘りだすかを考えながら、彫刻や絵画を制作する山本桂輔の『眠りながら語らい、歌う』、黒御影石などの硬質な石材を用いて甲虫を「神化」した造形を探求する佐藤正和重孝の『Symbiosis(共生)』、ガラスを用いて大型彫刻から工芸的な作品まで多岐にわたるイワタルリの『No.2506031』の4点だ。

戦後イタリア彫刻界を代表する巨匠の一人、ウンベルト・マストロヤンニや、詩作をもとに彫刻をつくる八ツ木のぶ、ポーランド生まれのファイバーアーティストのマグダレーナ・アバカノヴィッチの作品が入れ替えとなった。三沢厚彦やヘンリームーアらの作品も引き続き楽しむことができる。

丸の内を散策しながら、アート鑑賞を身近に体験できる「丸の内ストリートギャラリー」。この夏ぜひ楽しみたい。

※掲載情報は7月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「第44回 丸の内ストリートギャラリー」
会期/2025年7月8日(日)〜
展示場所/丸の内仲通り、丸の内オアゾ前、一号館広場(三菱一号館美術館)
URL/www.marunouchi.com/lp/street_gallery

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