
OPPOは日本に「Find」や「Reno」シリーズのスマートフォンを投入しているが、海外では日本未投入のモデルも多数販売されている。今回はカメラを強化したFindシリーズの最上位モデル「Find X8 Ultra」を触る機会を得た。本体の外観やカメラ性能をざっくりと見ていこう。
OPPOカメラフォンの最上位機種
OPPOのFindシリーズの2025年上半期モデルは、日本でも販売中の「Find X8」の後継モデル「Find X8s+」、本体サイズを小型化した「Find X8s」、望遠カメラ性能を高めた「Find X8 Pro」、さらにクアルコムチップセットに1インチセンサーカメラを搭載する「Find X8 Ultra」と、4モデルがラインナップされている。
カメラはトリプルカメラ、またはクアッドカメラ仕上げだが、4モデルともすべてのカメラが5000万画素という、カメラフォンと呼ぶにふさわしいラインナップになっている。
SoCはクアルコムのSnapdargon 8 Elite、ディスプレーサイズは6.82型で2168×1440ドットの解像度、120Hz駆動のLTPO AMOLEDを搭載、画面輝度は最大2500ニトとなる。背面に並ぶ4つのカメラは前述したようにいずれも5000万画素、フロントカメラは3200万画素を装備。バッテリーは6100mAhで100Wの有線、50Wの無線急速充電に対応する。
本体の右側面には電源ボタン、ボリュームボタン、さらにカメラ操作用のクイックボタンも備えている。クイックボタンはボタン上部を指先でスライドさせる操作にも対応している。本体サイズは約76.8×163.09×8.78mm、重さは226gだ。
左側面にあるボタンはショートカットボタンであり、機能を割り当てることができる。このボタンは、Find X8など前モデルまではマナーモードの切り替えスイッチであった。元々はOnePlusの上位モデルが搭載していた「アラートスライダー」は、Find X8 Ultraと同時発売のOPPOのほかのFindシリーズ2機種、さらにOnePlusのモデルでも廃止された。
OSはAndroid 15ベースのColorOS 15を搭載。なお、Find X8 Ultraは現時点では中国国内のみで販売されている。
ショートカットボタンのカスタマイズは設定メニューからできる。割り当てられる機能はアラートスライダー同様にマナーモード、カメラ、AIアシスタント、フラッシュライト点灯など。それぞれの機能は画面に大きく内容が表示されるため、初めてこの機能を使うユーザーでも用途がわかりやすい。
1インチセンサーで快適な撮影体験が可能
Find X8 Ultraのカメラの詳細は、広角(23mm)がF1.8、ソニーのLYT-900、1インチセンサーを搭載。超広角(15mm)はF2.0。3倍望遠(70mm)はF2.1で10cmのテレマクロ対応、6倍望遠(135mm)はF3.1で35cmのテレマクロ対応、さらにデジタルで最大120倍望遠撮影が可能だ。
カメラはハッセルブラッドと提携しており、同社の「H」のロゴが4つのカメラ中央に配置される。
ハッセルブラッドとの協業はカメラのモードにも現われている。ハッセルブラッドの色表現を再現する「マスターモード」や、ハッセルブラッドのXPanカメラを再現するパノラマ撮影可能なXPANモードを搭載した。また、広角カメラは標準の画角を23/28/35mmから切り替えられるなど、よりカメラを意識した設計になっている。
側面のクイックボタンは本体を横向きにしたときに動作する。ボタンというよりもタッチセンサーといった感触であり、ボタンを強めにタッチすることでカメラが起動する。
クイックボタンはダブルタップでカメラ起動、タップでシャッター、指先を左右にスライドさせると倍率の変更が可能だ。また、ギャラリー使用時にも写真送りができる。感圧式センサーということもあり、指先で軽く触れるだけで動作する。
以下は作例だ。画角の差の比較として見てほしい。各カメラ5000万画素だが通常撮影では1200万画素となり、5000万画素で撮影するときはモードの切り替えが必要となる。デジタル最大倍率は120倍だが、被写体が無機物ならスマートフォンの画面サイズで見るぶんには悪くない絵が撮れる。
今回は簡単にしか操作していないが、Find X8 Ultraのネット上での評判を見ると、色づくりがよりナチュラルになり、また暗所での撮影もかなり強くなっているとのこと。
中国メーカーのカメラ強化スマートフォンの中でも、シャオミやvivoに負けないだけの性能をFind X8 Ultraは持っているようだ。

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