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 クーラーの効いた部屋でも、時間が経てばコップの中のドリンクはぬるくなる。キンキンに冷えたビールやアイスコーヒーも、10分後にはただのぬるい飲み物に──。そんな体験、誰しもあるはずです。

 そこで登場するのが、サンコーの「コールドマウンテン」。ひとことで言えば、「飲み物を最後まで冷たいままキープしてくれる魔法の小型冷却機」。

 しかもただ冷やすだけじゃありません。カップにセットしたドリンクを“保冷”ではなく“冷却”し続けることで、まるで自販機から取り出したばかりのような冷たさをキープできるのです。この発想、ありそうでなかったかも。

 最初は「ちょっと変わり種のガジェットかな?」と思っていたのですが、実際に使ってみると印象がガラリと変わりました。とにかく便利。そして使っていてちょっと楽しい。冷却中はLEDライティングの色が変化するギミック付きで、「お、冷えてきたな」と視覚的にも楽しめるのがポイントです。

 ということで今回は、夏にぴったりなこの「コールドマウンテン」の魅力を、実際に使った感想とともにお届けします。

ぬるくなったドリンクもキンキンに冷やす

 「冷たいままキープ」はよく聞くけれど、「ぬるくなったものを冷やし直す」ってあまり聞きませんよね。でもコールドマウンテンは、それをやってのけます。

 この製品の冷却は、いわゆる“保冷”とは別物。カップに直接冷却プレートが当たる構造になっていて、たとえば常温の缶コーヒーをそのまま置けば、しっかり冷たくなります。保冷バッグやサーモマグでは叶わなかった“途中からの冷却”ができるという意味で、これはちょっとした革命。

 ビール、炭酸水、エナジードリンク、緑茶……どんな飲み物でも、ちょっとぬるくなってきたなと思ったらポンと置くだけでOK。食卓や自宅のデスクはもちろん、オフィスやちょっとしたキャンプに持っていくだけで、いつでもキンキンの飲み物を飲めます。

 飲むたびに「冷たい!」という満足感が得られるのは夏場の小さな贅沢になりそう。

 もうひとつの魅力は「器を選ばない柔軟さ」です。冷却プレートの周囲に空間があるため、缶コーヒー・ペットボトル・細身のタンブラーなど、直径66mm以下の容器であればそのまま置くだけで冷却可能(公式の推奨は350mll、500ml缶)。

 朝に買った500mlペットボトルを冷やし直したり、エナジードリンクを冷やしたり、自分の好きな飲み物を好きなタイミングで冷却できるのが非常にありがたいポイント。

 筆者が個人的に嬉しかったのは、愛用しているステンレスタンブラーもちゃんと冷やせたこと。保冷性能のあるタンブラーと組み合わせることで、冷却効率もアップ。冷やした状態をさらにキープできる、ダブルでお得な運用が可能です。

 毎日使うからこそ、対応できる容器の自由度はかなり重要。その点でコールドマウンテンは、実用性もばっちりでした。

 そして意外とテンションが上がるのは、LEDによる“ライティング演出”。冷却が進むと、ドリンク挿入口のライトがじわじわと色を変えていくのですが、この演出がちょっとしたゲーム感覚で楽しいのです。

 最初は「赤っぽいな」と思っていた光が、冷えてくるとだんだん青くなっていき、「あ、今キンキンに冷えてるな」と見てわかるのが地味に便利。

 こうした“視覚的ギミック”があるだけで、デスクの上がちょっと楽しくなるんですよね。いわば「冷却ステータスが見える化されたドリンクスタンド」。ガジェット好きにはたまらないポイントです。

 さらに下部ライトは本体スイッチで好みの色(全10色)に変更可能。消灯モードもついているので、好みによってライティングを変えられるのはいいですね。

ペットボトルは形によって入らないものもある

 万能に見えるコールドマウンテンですが、実際に使ってみると「このペットボトルはダメだった」というケースもあります。具体的には、底面が広がったペットボトルや特殊な形状の容器。

 たとえば炭酸飲料などにありがちな“ぽってりした”形状の500mlボトルは、底が冷却プレートにしっかり当たらず、うまく冷却されません。

 この製品の強みは「直接冷やす」ことにあるので、プレートに密着しない形状の容器ではその効果が大きく減ってしまいます。実際に使う際には、自分のよく飲むドリンクのボトル形状を確認しておいた方が安心です。

 コールドマウンテンは確かに「飲み物を冷やせる」ガジェットですが、すべての飲み物が同じスピードで冷えるわけではありません。これは冷やす対象の温度や容器の材質・形状によって、けっこう差が出る印象。

 たとえば、ステンレス缶のエナジードリンクは冷却プレートと密着しやすく、冷却効果もすぐ感じられるのですが、分厚いガラス容器やプラスチック製のボトルになると、冷却プレートと液体の間に“熱の壁”ができてしまい、冷えるまでに10~20分以上かかることも。

 あくまで「じわじわ冷やす装置」として理解しておくと、ガッカリすることもなく、快適に使えると思います。

机の上に“自販機の冷却”を置ける幸せ

 「ぬるくなったドリンクをもう一度冷やす」──このちょっとした当たり前のことを、卓上で見事にやってくれるのがこのサンコーの「コールドマウンテン」です。

 筆者個人としては、冷たいドリンクをこよなく愛する人間として、これは“沼アイテム”になりそうな予感がしています。何より、「冷えてやがるっ!」を毎回味わえる感動は、やはり体験してこそわかるもの。

 飲み物がすぐぬるくなる夏。エアコンがあっても“冷えた飲み物”のありがたさは変わりません。そんな中で、毎日デスクに置いておきたくなる、そしてちょっと人に自慢したくなる冷却ガジェット。気になる方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?

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詳細なスペック

製品サイズ:
 幅120×奥行153×高さ120mm

重さ:
 約700g

電源
 本体:9V3A(5V/2Aでの使用不可)
 ACアダプター(PD対応):9V/3A 27W

冷却性能:
 アルミプレート(ホルダー)温度:約2度 ※使用環境や飲料により冷却性能は異なります

対応サイズ:
 直径66mm以下 ※350㎖、500㎖缶推奨

消費電力:
 約20W

下部LEDモード:
 LED10パターン+消灯

自動オフタイマー:
 8時間

セット内容:
 本体、USB Type-Cケーブル、ACアダプター、日本語取り扱い説明書

直販価格:
 6480円

いつでも「キンキンに冷えてやがるっ・・・!」。この夏ビールがうまくなる小型冷却機