
参議院議員選挙が20日、午後8時で投票が締め切られた。ANNの出口調査による各党の予想獲得議席数は、自民党35(-17)、公明党8(-6)、立憲民主党24(+2)、国民民主党17(+13)、維新の会7(+1)、参政党15(+14)、共産党3(-4)、れいわ新選組4(+2)、社民党1(±0)、日本保守党2(+2)、諸派・無所属など9(+1)となっている。
参議院の定数は「248」で過半数には「125」が必要。自民・公明の与党は非改選分が75議席だったが、今回の改選分で50議席を獲得できず、自民党は非改選分と合わせても97議席、公明党は21議席となり、合わせても118議席で過半数割れの見込み。現在の衆議院では定数「465」のうち、自民196・公明24と合わせて220議席に留まり、衆参両院で少数与党となる可能性が高まっている。
野党第1党の立憲民主党は、改選前の22議席から2議席増やし、非改選分と合わせて40議席の見通し。日本維新の会は1議席増やして計19議席、国民民主党は13議席増やして計22議席、参政党は躍進し15議席増やして計16議席を獲得する勢いだ。
この結果を受けて政治学者の岩田温氏は「想像以上に厳しい結果になった。特に参議院選挙は、普通は『政権選択選挙ではない』と言われるが、ここまでの結果になって石破総理がどのような“決断”をなさるのかが最大の問題になる。もう一つは、この情勢が非常に難しいのは、例えば国民民主党や参政党が伸びているが比較第一党はやはり自民党だという事実は動かないということだ。だから、今後の権力がどういう風に動くのかに注目すべきだ」と述べた。
さらに岩田氏は「ちなみに」として以下のように述べた。
「参院選で大敗した第一次安倍内閣の時に『民意を問えなければやめろ』と大騒ぎしたのが石破総理だった。だから、それと整合性を保つためにはどうするのか。ただし、本人は言ったことを全て忘れられる能力を持っているから。立派な人だなと」
(『ABEMA Prime』より)

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