玉木代表

 参議院議員選挙が20日に投開票が行われ、国民民主党はANN出口調査では13議席を伸ばして17議席、非改選と合わせて22議席と躍進が見込まれている。国民民主党玉木雄一郎代表は「もう自民党でもない、旧民主党でもない、新しい力に託したいということ」と手応えを口にした。

【映像】国民民主・玉木代表「アンチの手取りも増やしたい」

―大きく議席を伸ばす勢いだ。手応えは。

 玉木代表 16議席を取ることを目標にやってきた。非改選の5議席と合わせて21議席になると、予算を伴う法案を国民民主党単独で出せる。私たちの主要政策は手取りを増やす政策だ。103万円の壁を178万円に引き上げるには、所得税法の改正が必要になり、ガソリンの暫定税率の廃止は租税特別措置法の改正が必要だ。いずれにしても予算関連の法案を出す力がないと政策実現ができないので、何とか16議席ということを訴えて、何とか届きそうになってきた。

―去年の衆議院選挙に続いて大幅な議席増になりそうだ。変化はあったか。

 玉木代表 特段変わらない。なぜなら国民の皆さんが感じている不安と悩みは変わってないからだ。だから同じ政策でアプローチし同じようにご指示をいただいている。1つ感じるのはもう自民党でもない、旧民主党でもない、新しい力に託したいということ。短期的な物価高騰対策ではなくて、日本の成長戦略や強い経済をどう取り戻すのかといったことについて、我々がしっかりアプローチし、また現役世代の皆さん、若い人たちに対して、ある意味ターゲティングをしっかりして訴えたことが、一定の成果につながっている。

参政党の勢いについて、どう見ているか。

 玉木代表 自民党でもない、旧民主党でもないということは、やはり新しい勢力を国民が求めている。裏返せば閉塞感の表現ではないか。

―石破政権とは組まないと繰り返し言ってきたが、一方で石破総理は続投を表明し、新しい政治の枠組みを模索すると答えている。

 玉木代表 選挙結果を見ないとどういう可能性があるのかがよくわからないが、1つだけ申し上げられるのは去年の12月、103万の壁を178万すると目指し、ガソリンの暫定税率を廃止すると、石破政権の幹事長間で合意した(が実現していない)。約束を破るところとは組めない。

―「手取りを増やす」ことは目標達成として2合目で、残り8合あると言っていた。どう実現するのか。

 玉木代表 秋の臨時国会所得税法の改正法案を出して与党、野党関係なく協力を求めていく。これができれば、早ければ年末調整で戻るので一番早い、そして金額的にも大きい物価高騰対策になる。ぜひ多くの国民の皆さんに還元をしていきたい。その意味では、アンチの手取りも増やしたいという思いは変わっていない。

―選挙結果を評価すると何点ぐらいの選挙戦だったか。

 玉木代表 50点は超えている。

―今回の選挙結果は、富士山ではいえば何合目くらいのものか。

 玉木代表 政策実現という意味ではまだまだ高いと思うが、一応16議席は達成したので、6合目ぐらいまではいったのかなという気がする。残りの2割、3割、4割は本当に国民の皆さんがやはり1票投じて変わったなという実感を持っていただく、これがゴールだと思っている。
(『ABEMA Prime』より)
 

躍進の国民民主党・玉木代表「もう自民党でも旧民主党でもない、新しい力に託したいということ」議席大幅増