
プジョー初の電動GTi!「E-208 GTi」がル・マンでアンベール
プジョーは、2025年ル・マン24時間レースの会場で、新型「プジョー E-208 GTi」を発表しました。価格や日本への導入は未定ですが、この新型モデルはプジョー初の「電動GTi」であり、280psと345N・mを誇る強力な電動モーターを搭載しています。54kWhのバッテリーにより、WLTP基準で約350kmの航続距離を確保し、日常使いからスポーツ走行まで高い次元で両立。新たな時代のGTiとして、伝統と革新を融合した注目の1台です。
伝統と革新が融合した新たなGTiのカタチ
1984年に登場した初代「205 GTi」以来、プジョーGTiはコンパクトハッチのパフォーマンス象徴として高い評価を受けてきた。その伝統を受け継ぎながら、現代のニーズに応え誕生したのが新型「プジョー E-208 GTi」だ。本モデルはプジョー史上初となるフル電動のGTiであり、「運転する歓び」を電動時代に継承する1台に仕上がっている。
E-208 GTiのパワートレインには、フランス東部トレメリー工場で製造される280psの電動モーターを搭載。最大トルクは345N・mに達する。0-100km/h加速は5.7秒、最高速度は180km/hに制限されるものの、日常域でのレスポンスと加速力は鋭い。
さらに、54kWhの高性能バッテリーを搭載し、航続距離は約350km(WLTP)を確保。冷却システムやエネルギー回生制御には、WEC参戦車両「9X8」で培ったノウハウを反映して、熱管理性能にも優れる。充電面では7.4kWのAC充電器によるフル充電が約4時間40分、100kWのDC急速充電では20%から80%までを30分以内で完了できる点も特徴だ。
運動性能にも徹底してこだわっている。前後トレッドはそれぞれ56mm・27mm拡幅され、車高は30mmダウン。ミシュラン製パイロットスポーツCup 2タイヤ(215/40R18)と相まって、俊敏なコーナリング性能と日常での快適性を両立。ブレーキにはフロントに直径355mmの4ポッドキャリパーを採用し、安定した制動力を発揮する。
インテリアは赤を基調としたアクセントが随所に配され、GTiの伝統を感じさせる演出が随所に施されている。専用バケットシートには、205 GTiをオマージュした赤いセンターラインやメッシュパターンを採用。アルカンターラ素材のステアリングとともに、スポーティさと上質さを兼ね備える。
また、E-208 GTiには欧州ブランドでも最高水準の保証制度が設定され、8年間または16万kmの車両保証とバッテリー保証が付帯する。さらに、70万カ所以上の公共充電スポットにアクセス可能な「Free2Move Charge Pass」も利用できる。
まさに、日常を快適に過ごしながら、週末は本気で走れるという二面性を併せ持つ、電動時代の新たなホットハッチがE-208 GTiだ。
AMWノミカタ
従来のE-208の最大出力が136psであるのに対し、今回発表された新型E-208 GTiは2倍以上となる280psのモーターを搭載するなど、このモデルがホットハッチとしてパフォーマンスを重視していることがよくわかる。
0-100km/h5.7秒の加速性能、さらにリミテッドスリップデフや大径ブレーキの採用は、明確に「走り」に焦点を当てた設計思想の表れだ。欧州ブランドの競合車には、ルノー・メガーヌ E-Tech エレクトリック(220ps)、ミニ クーパーSEエレクトリック(218ps)、フォルクスワーゲン ID.3(204ps)などがあるが、最高出力や加速性能ではE-208 GTiに分がある。
デザイン面では、ガソリンモデル同様の3本かぎ爪デイライトが採用されるほか、ブラックのホイール、サイドミラー、リアスポイラーが装備され、秘められたパフォーマンスを予感させるスポーティな仕様となっている。
航続距離や充電性能、日常ユースでの実用性も兼ね備えるこのモデルは、これまでのGTiファンはもちろん、EVに興味を持ち始めた新世代ユーザーにも強く訴求する一台となりそうだ。日本への導入にも期待したい。
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