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EV需要の回復待つ 顧客には通知済み

JLR(ジャガーランドローバー)は、新型の高級EV『レンジローバー・エレクトリック』の納車開始を来年まで延期する。一部メディアでは、これに伴いジャガーの次世代モデルも発売が延期される可能性があると報じられている。

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レンジローバー・エレクトリックは同社にとって2番目の量産EVであり、すでにプロトタイプによる最終段階のテストを終え、今年後半に発売される予定だった。

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ランドローバー・レンジローバー・エレクトリックのプロトタイプ

7月15日時点のレンジローバーのウェブサイト(英語版)には、受注開始は「2025年後半」と記載されており、JLRも今月初めの段階でAUTOCARの取材に対して同じスケジュールを提示していた。

しかし、ウェブサイト上の文言は現在、「2026年」に変更されている。英『ガーディアン』紙の報道によると、6万2000人の予約済み顧客に延期が通知されたという。

これに伴い、来年半ばに発売予定だったEVのレンジローバー・ヴェラールも延期される可能性がある。

延期の理由は、テストに追加の時間をかけるため、そしてEVの需要が回復するのを待つためだとされている。レンジローバーシリーズだけでなく、ジャガーのブランド再構築における最初のモデルの発売も遅れる可能性があると報じられている。

ジャガーの『タイプ00』コンセプトの量産バージョンは、最高出力580psを超える10万ポンド(約2000万円)の大型GTで、来年8月に発売予定だ。セダンSUV2027年から順次発売される。

報道に対し、JLRは公式声明で延期を否定も肯定もせず、新モデルを「適切なタイミングで」発売すると述べた。

声明にはこう書かれている。「2030年までに、JLRはすべてのラグジュアリーブランドからEVを販売します。当社の計画と車両アーキテクチャーは柔軟性があり、さまざまな市場や顧客のニーズに対応できます。最高水準のデザイン、性能、品質を追求し、顧客、当社の事業、個々の市場にとって適切なタイミングで新モデルを発売します」


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