台湾の高校以下の学校の多くでは、昔ながらのコットン100%の帆布製のバッグを指定鞄に採用しています。また、同様の帆布素材は工事などの業務用バッグ、軍用品などでもよく目にしますが、台湾に根付いた帆布を素材にした一般向けにオシャレにデザインしたバッグも数多くあります。

日本人の間でも、台南の帆布専門店で「オシャレな帆布バッグ」を購入できることがよく知られています。これら「台南の帆布バッグ」ももちろんかわいいものが多いのですが、実は台湾中部の台中・大甲という場所にも、とにかくオシャレで使い勝手が良い帆布バッグブランドがあります。それが「一帆布包」です。

[caption id="attachment_687566" align="aligncenter" width="1200"] ▲「一帆布包」の「キャンバスオーバスモーウエストバッグ」6314円(日本円)[/caption]

公式サイトか、海外のブランドを販売する「Pinkoi」を介せば、、日本からも簡単に入手できることから、ジワジワと人気を集め始めている帆布バッグブランドです。

この「一帆布包」、個人的には「台湾のバッグブランドで一番オシャレで使いやすい」と感じており、実はすでに複数のバッグを入手し毎日使い続けています。

■素朴で頑丈な素材と「デザインされすぎていないちょうど良さ」

「一帆布包」の特長は、まず素朴ながらも頑丈な帆布素材にあります。これは後述する台中・大甲の地場産業に根付いたものですが、どれだけ使い込んでボロボロになっても、「自分自身に馴染んだ風合い」になるところがまず良いです。

また、こういった台湾ならではの帆布を使いながらも、老若男女誰でも気軽に使えるようなデザインのものが多く、筆者から見て「一帆布包」の「デザインされすぎていないちょうど良さ」は、逆にかなり洗練されているように感じるのです。

[caption id="attachment_687567" align="aligncenter" width="1200"] ▲使う人の年齢や性別を限定しないのが「一帆布包」のデザインの素晴らしいところ。筆者所有の「キャンバスサイドサドルバッグ」6314円(日本円)[/caption]

これは日本でも同じですが、古くから伝わる素材を使って現代にリデザインする場合、どうしてもデザイナーの“個性"みたいなものが際立ち「使う人」を限定してしまうことがあります。「一帆布包」もまた、伝統的な素材を用いながらも、現代にリデザインされたものなのですが、あくまでも「使う人」の個性、立場、シーンに立って考えられているように感じるものが多く、これこそが筆者が思う「デザインされすぎていないちょうど良さ」なのです。

実際、毎日使っている「一帆布包」の複数のバッグ類は、カジュアル・ビジネス双方のシーンどこにでも合うものばかり。それでいてバッグの細部を凝視すればカッコ良さ、可愛らしさもちゃんとあり、自分のオシャレを引き立たせてくれるところが、「一帆布包」の素晴らしさだと思っています。

■素材・デザインに加え、手に取りやすい価格帯も◎

[caption id="attachment_687568" align="aligncenter" width="1200"] ▲軍用バッグのような持ち手とプックリした造形が愛らしく、使い勝手にドハマリして色違いで3個使っている「帆布ボストンバッグ」1万815円(日本円)[/caption]

素朴で頑丈、ボロボロになっても「自分」に馴染んだ味になる、そしてどんなシーンにも合う……もう完璧にも思える「一帆布包」のバッグなのですが、さらに嬉しいのが、そう高額ではないところです。

その使い勝手の良さにドハマリし、筆者が合計3つ購入し、毎日使い込んでいる「帆布ボストンバッグ」は1万815円(日本円)。

ごくシンプルなトートバッグでありながら、持ち手の長さを変えられる「帆布アジャスター付きトートバッグ」は6899円(日本円)。

さらに筆者が最近購入した普段使いにちょうど良い、ショルダー式の「キャンバス外ポケットサイド長方形バッグ」は5437円(日本円)。

[caption id="attachment_687569" align="aligncenter" width="1200"] ▲年齢性別はもちろんシーンを問わず使えそうな「帆布アジャスター付きトートバッグ」6899円(日本円)[/caption]

[caption id="attachment_687570" align="aligncenter" width="1200"] ▲縁のアクセントがかわいい「キャンバス外ポケットサイド長方形バッグ」5437円(日本円)[/caption]

[caption id="attachment_687571" align="aligncenter" width="1200"] ▲ボディの外面にフラップ式のポケットが付いていて、これをめくると、さらにボディ側に小さなポケットが[/caption]

[caption id="attachment_687572" align="aligncenter" width="1200"] ▲ボディの内面には仕切りがあり、ここに眼鏡や筆記用具を入れて使っています[/caption]

[caption id="attachment_687573" align="aligncenter" width="1200"] ▲さらにボディ内側にはストラップが付いています。バッグの中で姿を隠しがちなものをつけておける仕組み。写真は、別途販売の「一帆布包」の「帆布アルコールスプレーホルダー」921円(日本円)を装着したところ[/caption]

また、本来は携帯電話用のシンプルなバッグながらも、大きめなので別の用途にも応用ができる「キャンバス ミニマリスト マグネットバックル 携帯電話バッグ」は3450円(日本円)。

[caption id="attachment_687574" align="aligncenter" width="1200"]携帯電話用に考案された「キャンバス ミニマリスト マグネットバックル 携帯電話バッグ」3450円(日本円)。大きめでマチもあるので、様々なモノを収納できます[/caption]

[caption id="attachment_687575" align="aligncenter" width="1200"] ▲大の酒飲みの筆者。台湾滞在中、「夜市に遊びに行った際、お酒を持ち歩けるバッグがなくて困る」と思っていましたが、このバッグが見事その悩みを満たしてくれました[/caption]

日本の帆布バッグブランドの多くよりも分厚い素材を使いつつ、デザインも素晴らしくて、この価格。いずれも、そのときどきの関税や物流コストによって、価格が微妙に変わることはあるものの、クオリティに対して手に取りやすいところが良心的だと思います。また、一定の期間を要するものの、「手作り」という強みからカラーオーダーにも柔軟に応じてくれるのも「一帆布包」の良いところで、筆者からすれば、もはや「良いこと尽くしの帆布バッグブランド」としか言いようがないのです。また、日本ではまだそう知られていないところも男子心をくすぐるところで、この“全方ヨシ"な「一帆布包」を強く推したいと思っています。

「僕が選ぶ帆布バッグは、これ一択!」 台湾の帆布バッグ「一帆布包」の優れた素材と「デザインのちょうど良さ」