この先もマツダのロータリーエンジン車に乗り続けたい! 「RE Club Japan」が踏み出した歴史的なはじめの一歩

この記事をまとめると

ロータリーオーナー有志がRE Club Japanを結成して初イベントを開催

マツダも協力してパーツ供給や文化継承に関する意見交換が活発に行われた

■今後の部品供給やレストア支援を視野にメーカーとオーナーの協働が始動

これからもロータリーエンジンに乗りつづけていくために

 7月6日マツダ横浜R&Dセンターにて「RE Club Japan」の初イベント「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催された。マツダの施設で開催されるということは、メーカーにも認められた集まりということだが、Vol.0とあるように、このクラブは発足したばかりだ。クラブ結成の経緯を紹介するとともに、イベントの様子をお届けする。

 軽井沢ミーティングが行われているロードスターは自動車メーカー関係者もオーナーと接点をもつ集まりがあったが、ロータリーエンジン搭載車に関してはこれまであまりそういったものは見られなかった。RX-7を中心としたサーキットイベントなどはあったが、オーナーズミーティングのような、集まって情報収集をする……といったような集まりは、じつはほかの車種に比べてあまりなかったのだ。

 そのような環境下であったが、RE Club Japan発起人のひとりであるFD3Sオーナーの佐伯亜希英さんは、パーツ供給などの面で不安を感じはじめていて、そのような悩みは周囲のロータリー仲間も同じであったことに気が付いた。そこで、一丸となって情報や意見の交換をしたりする場があれば、ロードスターのようにマツダとのコミュニケーションの場にもなっていくのではと思ったのが、今回のクラブ発足の経緯のひとつだ。

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

 マツダサイドも近いことを考えていた側面があったようで、レストアプログラムを行っているNAロードスターのように、クラシックマツダのプロジェクトでFD/FCの復刻パーツの供給を始めている。しかし、どのようなパーツが必要なのか、意見を集める場がロードスターと違って存在しないことに不便さを感じていた。

 このような思いや背景が重なり、佐伯亜希英さん、同じくFDオーナーの島田学さん、そしてクラブ運営のノウハウをもつロードスタークラブジャパン事務局の水落正典さん、長年自動車メディアに携わっている小林和久さんの4名が中心となり、RE Club Japanは発足した。

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

アカデミックな内容も盛りだくさん

 当日は多くのロータリーエンジン搭載車が集合したが、今回は一般的なオーナーズミーティングのようにクルマのまわりで集まってコミュニケーションを取るのではなく、室内でのイベントがメインとなり、マツダの関係者がロータリーエンジンの歴史や現状を説明したりするアカデミックな内容であった。

 とくに多くの参加者が注目していたのが、マツダで長年スポーツカーの開発を担当していた貴島孝雄氏の特別公演だ。マツダスポーツカーで50:50の前後重量配分にこだわる理由や開発当時の秘話、そして歴代RX-7の開発現場でのエピソードなど、ココでしか聞けない話が多く出ていた。

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

 そして、オーナーたちがもっとも関心を寄せたのが、パーツ供給とレストア構想に関する意見交換だ。オーナーだけでなくロータリーエンジンを専門とするショップ店員も参加し、具体的な意見交換が行われた。

「現在どの部品が生産されているかの情報がほしい」「流用情報を教えてもらえることはできないのか?」「コスモ用のアペックスシールの生産はないのか?」といったことを中心に、さまざまな意見が飛び交った。

 もちろんマツダとしてもなにも行っていない訳ではなく、今後一般のユーザーが部品在庫をチェックできるような体制を考えていたり、「知らぬ間にパーツの生産が終わっていた……」ということがないように、最終生産のパーツリストを公開しているから、それを活用してほしいといった堅実的な情報交換もなされた。

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

 マツダとしても、「他メーカーのパーツも含めた流用情報はこちらでも知らない部分があるので、自分たちもこの場を活用してそれを知りたい。そうすればサプライヤーに掛け合って再び部品として生産できるかもしれない」といったこともあった。

 生産が終了したクルマに対する部品供給の面に関して、これだけオーナーと密にコミュニケーションを取る自動車メーカーはそうそうないだろうと思わせる光景であった。ロードスターと同じようにマツダロータリーエンジンを工業文化的遺産として残していきたいと思っていることが伝わってくる時間であった。

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

 次回のイベント開催やその形式は未定であるが、ロータリーエンジンが残されていく第1歩となる日になったことは間違いない。RE Club Japanとマツダの今後の展開に注目したい。

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

「RE Club Japan Meeting Vol.0」が初開催

この先もマツダのロータリーエンジン車に乗り続けたい! 「RE Club Japan」が踏み出した歴史的なはじめの一歩