
デンツァに続き、欧州で急速拡大
BYDは、欧州市場に高級車ブランド『ヤンワン(仰望、Yangwang)』を導入する計画を明らかにした。
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中国で2023年に立ち上げられたヤンワンは、高性能なラグジュアリーモデルをラインナップし、ベントレー、ポルシェ、フェラーリなどのライバルとして位置づけられている。
ブランド設立と同時に、大型のレンジエクステンダーSUV『U8』を発表。1000psを超える出力、BMW M3を凌駕する加速性能、その場で360度回転する制御技術、水面を浮いて走る能力などを特徴としている。
その後、すぐに『U9』という電動スーパーカーが登場した。最高速度は380km/hを超え、油圧式サスペンションによりその場でジャンプしたり、3輪で走行したりすることができる。
この2車種は、中国で2年ほど前から販売されている。価格はU8が12万ポンド(約2390万円)、U9が20万ポンド(約3980万円)相当だ。昨年、英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで両モデルの展示が行われたが、当時は欧州での発売計画を明示していなかった。
しかし今回、BYDの副社長であるステラ・リー氏は、デンツァ(騰勢、Denza)ブランドを来年初めに発売した後、「ヤンワンを欧州に投入する計画です」とAUTOCARに語った。
リー氏は詳細について明言を避けたが、U8とU9の欧州での販売を予定しており、「さらに多くのモデル」を投入すると述べた。合計出力1267ps、最大トルク171kg-m、0-100km/h加速2.9秒の性能を誇る、4モーター搭載のスーパーセダン『U7』も計画に含まれるようだ。
これにより、BYDは中国メーカーとして初めて欧州の超高級車市場に参入することになるが、ベントレー・ベンテイガやフェラーリ296などに対してどのような価格戦略を打ち出すかはまだ不明だ。英国向けに右ハンドル車も用意されるようだが、BYDの中国製EVに17%の関税が課されていることを考えると、中国よりもかなり高い価格設定になる可能性がある。
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