【映像】ゴール前で2人がふっとぶ強烈接触

明治安田J1リーグ鹿島アントラーズ 3-2 柏レイソル7月20日メルカリスタジアム)                    

【映像】ゴール前で2人がふっとぶ強烈接触の瞬間

 優勝争いを繰り広げる上位対決ならではの激しい光景だった。柏レイソル・小屋松知哉が果敢な突破からゴール前に侵入すると、これを阻止しようと動いた鹿島アントラーズ・三竿健斗とGK早川友基が倒されてしまう。致し方ない場面ではあったものの、これに三竿が激昂。小屋松に掴みかかって怒りをあらわにするなど、一触即発の騒動になりかねない場面となった。

 注目のシーンは、明治安田J1リーグ第24節で柏がアウェイで鹿島と対戦した一戦でのことだ。39分に0-2とリードを広げられた直後、柏が攻勢を仕掛けた際に“揉め事”が起きた。

 40分、柏の左ウイングバックの小屋松が、ハーフウェーラインを超えたあたりでボールを受けると同サイドの前方に流れてきた渡井理己へパス。自らはそのままランニングでボックス内に走り込むと、“ポケット”と呼ばれる場所で渡井からのスルーパスを受け取ろうとしていた。

 しかし、鹿島にとって危険なエリアのカバーを担当した三竿が、小屋松とボールの間に体を滑り込ませて、GK早川にキャッチさせることに成功。柏の攻撃は終了という、その時だった。

 走り込んできた小屋松は勢いを止めることができず、そのまま早川と激突。さらには早川と接触した三竿も倒れ込み、小屋松が鹿島の2人をなぎ倒すようなシーンとなってしまった。

 小屋松の右腰付近が頭に当たった早川は仰向けになって痛がっていたところで、三竿が起き上がって激昂。一目散に小屋松へと駆け寄り、突き飛ばすようにしてこの行為を咎めていた。そこへ主審が駆け寄ってくると小谷松は「わかっている」とアピール。イエローカードを提示され、申し訳ない表情と共に早川を心配する仕草を見せたことで騒ぎは悪化することなく収束へと向かっていった。

 ただしこのシーンはファンの間で意見が真っ二つに。SNSでは「あれ止まれは無理やろ」「三竿オコ草」と、小屋松を擁護するコメントがある一方で、「レッドだろこれ」「ふっとばされた」「2人たおしたw」と小屋松の行為を指摘するコメントなどが散見された。

 結果的には早川も無事に起き上がってプレーを続行できたものの、優勝を争う上位対決だけに一歩も譲らない激しい展開は最後まで繰り広げられた。

 この場面の直後、43分に小屋松がゴールを決めて柏が1点差とすると、さらに76分に瀬川祐輔が決めて同点に。そして84分、PKのチャンスを獲得すると、キッカーは小屋松が担当。しかしこれを枠外に外してしまい、アディショナルタイム90+4分に失点して、柏は2-3で敗戦。ベンチに下がった小屋松は試合後、涙を流して自身のPK失敗を悔やんでいる様子だった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)

「ふっとばされた」1人で2人をなぎ倒す“強烈接触”がイエローカードでファン物議「レッドだろこれ」「あれ止まれは無理やろ」