
吉沢亮が主演を務めた映画「国宝」が、9月4日~14日(現地時間)に開催される第50回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション(Special Presentation)部門に出品される。本作は公開46日間で、観客動員数486万人、興行収入68.5億円を突破している。
トロント国際映画祭は、1976年より開催され、例年300本以上の作品を上映、来場者数70万人を集める、北米最大の映画祭だ。また米アカデミー賞の前哨戦として広く知られ、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した 「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)が2021年に同部門に出品されている。
カンヌ国際映画祭監督週間、上海国際映画祭でも上映され、ニュージーランド国際映画祭Visions部門への正式出品が決定するなど世界でも注目を集めている「国宝」のほか、今年は石川慶監督「遠い山なみの光」、サーチライト・ピクチャーズ製作の日本撮影作品「Rental Family(原題)」(HIKARI監督)が同部門に出品される。また、李相日監督作品では、これまで2006年「フラガール」、2013年「許されざる者」、2016年「怒り」が、同映画祭に出品されている。
人気作家・吉田修一氏の最高傑作と呼び声の高い「国宝」は、吉田氏自身が3年間にわたり歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身の作品。任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を吉沢亮が演じ、横浜流星が共演している。

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