CureApp(キュア・アップ)は7月16日アルコール依存症の減酒治療を対象とした治療アプリである「CureApp AUD 飲酒量低減治療補助アプリ」が、9月1日より保険適用で利用できるようになったことを発表した。

同アプリは、医師の診断のもと患者に処方され、医師と患者自身で使用する医療機器。アプリは、減酒が治療目標となりうる患者を対象に、心理社会的治療を補助するもので、医学的に治療効果が認められているという。このほど公的医療保険適用を中医協が了承し、9月1日から保険収載となった。治療アプリの保険収載については、国内で3例目。

患者は、日々の飲酒量や体調を「患者アプリ」に入力する。その情報を基に、アプリが疾患に関する情報提供や、個別化された目標の提案を行い、減酒に向けた行動変容を促す。医師は「医師アプリ」で患者ごとのデータや心理社会的治療の支援コンテンツを確認することができる。

患者はアプリを使用することにより、診察外の時間においても疾患に関する学習に取り組み、飲酒量を減らす行動を効果的に実践できるようになる。医師は限られた診察時間の中で患者の日々の飲酒状況や必要な支援を確認することができるため、診療の質の向上が期待できる。

アプリを、従来の専門医療機関に加えて非専門医療機関(アルコール依存症専門以外の精神科や一般内科など)でも処方できるようにすることで、重症化すると治療が難しくなるアルコール依存症への早期アプローチが可能となる。

アプリの発売開始は保険収載と同日の9月1日を予定。
(フォルサ)

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