【写真・画像】「石破総理は“時間差辞任”」「あえて続投という振る舞いをした」記者が迫る石破総理の胸中 1枚目

 23日、石破総理は自民党の麻生最高顧問、菅副総裁、岸田前総理大臣の3人の総理大臣経験者と会談した。会談内容は石破総理の“進退”なのか? テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生氏に聞いた。

【映像】“時間差辞任”とは?

 4人の会談内容について千々岩氏は「間違いなく進退の話だ」と述べた。

「今回は石破総理の側から3人に『会いましょう』と呼びかけて実現した。私はこの3人のうち2人と昨日話をしたが『(続投か辞任か)どちらになるか聞いてみないとわからない』と。少なくとも3人は呼びかけられた時に重大な話になるだろうと受け止めていた」

 続投か退陣か、石破総理はどちらに傾いているのだろうか?

 千々岩氏は「端的に申し上げると退陣だと見ている。選挙中、石破総理の周辺を含めて取材をしている中で、特に終盤にかけて自民党の情勢が悪くなってくると『過半数を切って辞めなければ、しがみついてると批判される』などとこぼしたり、取材でもそういう言葉が出てきていた」と分析した。

 石破総理は月曜日の記者会見で「今最も大切なことは国政を停滞・漂流させないことだ」と話し続投を表明したが、これは日米関税合意を見据えてのことだったのか?

 千々岩氏は「私の取材と多少の推測も含める」として以下のように話した。

「続投を表明した時点で石破総理と側近たちの頭の中には関税交渉が一番大きかった。関税交渉の期限は参院選から2週間もない中で時間がなかった。そんな交渉の結論が出るギリギリのタイミングで石破総理が『私辞めます』と言ったらその時点でアメリカとしてはもう交渉が終わってしまう。だから石破総理もこれだけ(辞めろと)批判されている中で(辞めるつもりだと)言いたかったと思うが、あえて続投という“振る舞い”をした。これを私は“時間差辞任”と捉えている。つまり、分かった上で続投をあえて宣言をして、そのまま交渉に臨んだ。実は官邸としては関税交渉の成否は関係がなく、とにかく8月1日までは交渉を続け、一定の結論が出た段階で進退を判断しようとしたのではないか」

(ABEMA/ニュース企画)

「石破総理は“時間差辞任”」「あえて続投という振る舞いをした」記者が迫る石破総理の胸中