
参議院選挙は、自民公明の与党が目標議席に届かず過半数割れとなる大波乱の結果となった。その中で、兵庫選挙区において大差をつけて当選した無所属・泉房穂氏が、自身の選挙戦や今後の政治への思いを『ABEMA Prime』で語った。
■討論会より「地域を回ることを優先」

参議院選挙について、泉氏は「実際に現場へ行って声を聞いて、選挙は良い」と振り返る。「声を聞いて、課題があればそれを解決する。やはり政治は永田町ではなく、地域の現場にあることを改めて再確認できる場だ」。
人口20人程度の離島の漁船の上から活動を開始したことには、「人口20人の島だが、SNSで、全世界に配信できる。SNSによって、小さな島まで行く自分を見せることができた。SNSのおかげで兵庫県の1番人数の少ないところをくまなく回った」。
選挙期間中はほとんど全ての地域を回ったとし、「皆が感動して、『よくここまで来た』と言ってすごい歓迎だった。例えば兵庫県でも、県境に行くと、兵庫県の医療を行っても隣の県の医療の力を借りなければならない。やはり府県をまたがった医療連携は切実だ。こんなリアリティある話が聞けると、国会で提案しやすい」と、現場で得た具体的な課題が今後の政策立案に繋がると述べた。また、討論会への不参加については、「地域を回ることを優先した」と明かした。
■「国民のために働く」
泉氏が国政に戻ってきた理由について、「国の政治がひどすぎる。国民生活が苦しいのに、どちらを向いて政治をしているのかという状況。きちんと国民の方を向いて、国民の生活がしやすくなるようにするのが政治家の仕事だ。国民はきちんと働いているのに、国会議員で働いている者が何人いるのかと思う。そのため、きちんと国政も国民のために働く。自分はそうありたいと思う」と語る。
無所属での当選となったが、今後の国会での活動や政党連携については、「市長は選挙に通れば市長として権限行使ができるが、国政はチームだ。やはり衆議院、参議院の過半数を意識して、大同団結のための役割を果たしたい。まずは、当選者と仲良くなりたい」。
さらに、「無党派からも支持を受けているが、自民党支持層からもかなりたくさん応援いただいている。やはり私のキーワードは生活をしっかり支えるのと、地域を大切にすること。共通の『生活が苦しい』、『地域が疲弊している』のを何とかするのは重なるテーマだと思う」と、党派を超えた連携の可能性を示唆した。
■「国民の生活を苦しめるような政治を終わらせる」
今後の動きについて、「これまでの古い政治の延長ではなく、私のスタンスは、国民の生活を苦しめるような政治を終わらせる。社会保険料、減税も含めて、様々な手法で国民の生活をしっかり支える政治への転換だと思う。そのため、政策の転換を図るべきであり、そのタイミングだと思う」と主張した。
具体的には、「まず、ガソリン税の減税は参院選前に衆議院で可決されているため、参議院での可決の可能性も出てきている。次に消費税の減税のすり合わせをして、与野党を超えて国民の生活に向けての大きな政策転換のメッセージは民意だと思う」と、減税政策を最優先課題として提示した。
(『ABEMA Prime』より)

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