RE Club Japanが発足!マツダも積極的にロータリー車存続に協力

ロードスターのような結束力をロータリーオーナーにも

ロータリーエンジン搭載車の愛好家による新たな集まりが発足しました。その名は「RE Club Japan」。7月6日に神奈川県のマツダ横浜R&Dセンターにて初イベント「RE Club Japan Meeting Vol.0」が開催され、145名のロータリーフリークが集まりました。イベントの様子をお届けするとともに、RE Club Japan発足の経緯などを紹介します。

ロータリー車の情報交換の場を作る

マツダのスポーツカーといえばロードスターやロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツやRX-7などがある。しかしロードスターのオーナーたちのように歴代モデルで集まりミーティングをするといったことは、ロータリーエンジン搭載車オーナーの間ではあまりなかった。確かにRX-7を中心としたサーキットイベントはあったが、集って情報交換を行うといったことは、ロードスター・オーナーたちに比べると少ないのが実状だ。

しかし、ロータリーエンジン搭載車も年数が経過し、コンディション維持のハードルが徐々に高くなってきている。そこでオーナーたちが情報や意見を交換する場があれば、いずれはロードスターのようにマツダとのコミュニケーションができるようになっていくのではと思いクラブ発足が動き出したそうだ。

RE Club Japan Meeting Vol.0が開催

マツダとしてもロータリーオーナーとの交流が出来る場は必要と考えていたようだ。現在レストアプログラムを行っているNAロードスターのように、クラシックマツダのプロジェクトでFD/FCの復刻パーツの供給を始めている。しかし、どのようなパーツが必要なのか、意見を集める場が存在しないことが問題だと感じていた。

このような思いや背景が重なり、FD3Sオーナーの佐伯 亜希英さんと島田 学さん、そしてクラブ運営のノウハウを持つロードスタークラブジャパン事務局の水落正典さん、長年自動車メディアに携わってきた小林和久さんの4名が中心となりRE Club Japanは発足した。

マツダのスポーツカー開発に携わった貴島さんの特別講演

今回のイベントは「Vol.0」と名付けられた。その理由は、一般的なオーナーズミーティングのようにクルマで集まってコミュニケーションを取るのではなく、室内でのイベントがメインとなったからだ。ただ、会場の駐車場には歴代ロータリーモデルが集まり、この光景だけでも壮観であった。

イベントは、マツダの関係者がロータリーエンジンの歴史や現状を説明したりするアカデミックな内容が中心だった。そのなかで多くの参加者が注目していたのが、マツダで長年スポーツカーの開発を担当していた貴島孝雄氏の特別公演だ。マツダがスポーツカーの前後重量配分50:50にこだわる理由や開発当時の秘話、そして歴代RX-7の開発現場でのエピソードなど、ここでしか聞けない話がたくさん飛び出していた。

The post first appeared on .
佐伯亜希英さんと愛車のRX-7