
「ジョン・ウィック」ワールドから生まれたシリーズ最新作「バレリーナ The World of John Wick」で、最強の殺し屋ジョン・ウィックを輩出した殺し屋養成の寄宿学校"ルスカ・ロマ"の全貌に迫る場面写真が披露された。
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キアヌ・リーブスが主演した「ジョン・ウィック」シリーズは、かつて裏社会で名を馳せた伝説の殺し屋ジョン・ウィックの終わりなき「復讐と報復」の戦いを描いた大ヒットアクションシリーズ。そんな"「ジョン・ウィック」ワールド"から新たに誕生した本作の主人公の名は、イヴ(アルマス)。シリーズ第3作の「ジョン・ウィック パラベラム」とクロスオーバーした時系列で描かれており、「パラベラム」と重なるシーンも登場させながら、シリーズ独自の世界観の中に、まったく新しい復讐のヒロインの物語を描く。ジョン・ウィックを生み出したロシア系犯罪組織"ルスカ・ロマ"で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。
これまでのシリーズと本作の決定的な違いは、主人公がまだ"最強"ではないということ。ジョンのように最初から"最強の殺し屋"ではなく、父親を惨殺された孤独な少女・イヴが"修羅の道"を歩む壮大な成長劇が描かれる。観客はイヴと同じ目線で、"殺し屋専用の会員制ホテル"コンチネンタル・ホテルやウェポン・ソムリエなど、裏社会をより詳細に知ることができるが、本作ではその中でも、幼きイヴを超一流の暗殺者にたたき上げるルスカ・ロマに特にフォーカスが当てられている。
ルスカ・ロマは、表向きは名門バレエ団だが、男女の孤児を引き取り、武術や隠密術など様々な技術を教え込み殺し屋に育てる、ベラルーシ系の犯罪組織。「ディレクター」と呼ばれる女ボス(アンジェリカ・ヒューストン)が率いており、かつて孤児だったジョン・ウィックもここで育ち、暗殺者としての腕を磨き上げた。
「バレリーナ The World of John Wick」では、父親を謎の暗殺教団に惨殺され、孤児となったイヴをウィンストン(イアン・マクシェーン)がルスカ・ロマにスカウトしたことで物語が動き始める。バレエが大好きだったイヴにディレクターは、「私たちはいつも新人を探している」と直々に入学の許可を与え、ウィンストンは「何かあったらいつでも私を頼るといい」と言い、イヴに"あのコイン"を1枚手渡す。ここからイヴの壮大な復讐劇の幕が開ける。
それから12年後、ディレクターの怒号が響く劇場で、繰り返しバレエのターンの練習に励むイヴ。既にそのつま先は限界を迎え、ステージには血が滲んでいる。ようやくバレエのスパルタレッスンが終わっても、休む間もなくサンボ(格闘技)の訓練に投げ込まれる。男女関係なく行われる訓練で、体格が異なる男子相手に苦戦するイヴ。そんな時、女性教官のノギから、「女らしく戦う」ことの意義を教えられる。何度も投げられ、関節を決められながらも臨機応変に対応し、相手を封じる戦い方を身につけたイヴは、男子にしかない急所を容赦なく蹴り上げるのだった。その他にも疑似実弾を使用したサバイバルゲーム形式の訓練や銃の組み立て競争、実弾が使用できる射撃場など充実のカリキュラムを命がけでこなしてルスカ・ロマNo1の訓練生へと成長するイヴ。しかし殺し屋としてデビューするには、非情すぎる最終テストが待っていた……。
最終テストを何とかクリアしたものの、過去のトラウマが蘇り心を荒ませるイヴ。そんな中、裏社会の掟を破り賞金首となった伝説の殺し屋ジョン・ウィックがルスカ・ロマを訪れ、騒然となる。世界中の殺し屋から狙われるジョンは、古巣を頼り、モロッコに渡ることを目論んでいた。その代償としてジョンはファミリーの証でもある背中のタトゥーに焼き印を入れられるのであった(「ジョン・ウィック パラベラム」)。その一部始終を目撃したイヴは、「あなたと同じことを始めるには?」とジョンに問うが、彼は「君はもう始めてる。だが、ドアはじき閉じてしまう」と引き返すことを勧める。しかしイヴの心に燃え上がる復讐の炎は、ジョンですら止めることは出来なかった。初仕事を見事に遂行したイヴの背中には、卒業証書とも言うべきタトゥ-が刻まれ、ジョン・ウィック同様に引き返すことのできない"修羅の道"を突き進むことになる。
「バレリーナ The World of John Wick」は、8月22日から全国公開。

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