清掃機器の世界最大手メーカー、ドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャー ジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市港北区、代表取締役社長:柴田佳代子)は、国土交通省 北上川下流河川事務所(所在地:宮城県大崎市)と協力し、2025年7月8日(火)に宮城県大崎市の河川堤防で「温水除草システム(R)」を活用した除草の実証実験を開始しました。

「温水除草システム」は、100℃近い高温水を雑草の根に直接散布し、根のタンパク質を変性させることで枯死させる環境配慮型の除草技術です。今回の実証実験は、大崎市古川下谷地の江合川土手で行われ、河川堤防での温水除草導入は全国でも初の試みとなります。


温水除草の様子(宮城県大崎市

北上川下流河川事務所管内では、大雨シーズンに備え、堤防の異常を早期に発見できるよう、草刈りなどの除草作業を実施しています。しかし、従来の草刈り作業は人手と時間を要し、刈り取った雑草の処分などに伴う環境負荷も課題となっていました。また除草剤の使用は河川や生態系への影響が懸念されており、「環境に優しい堤防管理」へのニーズが高まっています。こうした背景から、薬剤を使わず環境負荷を大幅に低減できる新たな除草手法として北上川下流河川事務所はケルヒャーの「温水除草システム(R)」に注目し、その効果を確かめる実証実験が行われました。

実証実験概要

ケルヒャーの「温水除草システム(R)」とは

温水除草は、100℃近い高温水を雑草に散布することで、雑草の根のタンパク質構造を変異させ、 根から枯らす方法です。薬品(除草剤、農薬)を使用しないため、人体や農作物、家畜に与える影響もなく、安全で環境に優しい除草作業を実現します。ケルヒャーは、除草に最適な温度を維持する機能がある温水高圧洗浄機に、専用ノズルと組み合わせることで、「温水除草システム(R) 」を開発し、2022年にケルヒャー ジャパン株式会社が商標を取得しました。

■温水除草システム(R)導入メリット

除草剤を使わないエコな雑草対策には温水除草がおすすめ

https://www.kaercher.com/jp/professional/high-pressure-cleaners/hot-water-high-pressure-cleaners/middle-class/hds-10-19-4-m-10719100.html

※今回の実証実験で使用しているのは温水高圧洗浄機 HDS 10/19 Mおよび除草ノズル(WR 50)になります。


左:高圧洗浄機HDS 10/19 M、右:除草ノズル(WR 50)

■ケルヒャー ジャパン株式会社について

 ケルヒャー ジャパンは、ドイツで生まれた世界最大手の清掃機器メーカー、ケルヒャーの18番目の現地法人として1988年に設立されました。ケルヒャーは1935年の創立以来、革新的な技術開発を続け、高圧洗浄機をはじめ、床洗浄機、スイーパー、スチームクリーナーなど、家庭用から業務用まで3,000種類もの清掃機器を有し、世界約190カ国で愛用されています。また、総合的な洗浄技術を活かし、ニューヨーク自由の女神リオデジャネイロのキリスト像、東京・日本橋など、世界的に有名な建造物や彫像の洗浄・再生する文化貢献活動も手がけています。

 ケルヒャーは、クリーンな世界の実現にむけて、人々の豊かな暮らしを支えるための快適な清掃体験を提供してまいります。

業務用製品に関するお問い合わせ先

ケルヒャー ジャパン株式会社 

https://www.kaercher.com/jp/professional/clean_innovation/inquiry.html

配信元企業:ケルヒャー ジャパン株式会社

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