写真家・上田義彦の40年にわたる活動を、約500点の作品でひもとく大規模個展が開催中。神奈川県立近代美術館 葉山にて、2025年11月3日(月・祝)まで。

日本を代表する写真家の一人、上田義彦1980年代の活動初期から、自然や都市の風景、著名人のポートレイトなどの分野で活躍してきた上田は、特に広告写真においてその名が広く知られている。時代と共に変化する作風でありながら、瞬間を捉える感性と卓越した技術によって、一貫して普遍的な美を追求し続けてきた。
また、2021年には初監督映画『椿の庭』を発表。小誌のインタビューにも応じている(※1)。

(※1)参考記事:Numero.jp「上田義彦インタビュー「地面に落ちた椿の花と、古い家の記憶から生まれた映画」」

本展「いつも世界は遠く、」は、公立美術館では約20年ぶりとなる個展であり、約500点を通して40年にわたる活動の全貌を明らかにするもの。ネイティブアメリカンの聖地を捉えた「QUINAULT」、家族にカメラを向けた「at Home」、著名人を撮影した「Portrait」、生命の源をテーマにした「Materia」などの代表的シリーズに加え、未発表の初期作品や、チベットの人々を撮影した最新作までが一堂に会し、その創作活動を包括的に見渡せる内容となっている。
なお、展示されるすべての作品は、上田自身の手で現像とプリントを手がけているそうだ。

この貴重な機会を、どうかお見逃しなく。

※掲載情報は7月24日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

上田義彦 いつも世界は遠く、
会期/2025年7月19日(土)~11月3日(月・祝)
会場/神奈川県立近代美術館 葉山
住所/神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
料金/一般 1200円、20歳未満・学生 1050円、65歳以上 600円、高校生 100円
時間/9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館/月曜日(ただし、8月11、9月15、10月13、11月3日は開館)
URL/moma.pref.kanagawa.jp

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