詳細画像はこちら

正式な後任者は未定

ボルボのデザイン責任者であるジェレミー・オファー氏が辞任した。在職期間は2年だった。

【画像】新時代のボルボを背負ったフラッグシップSUV【新型EX90を詳しく見る】 全36枚

同氏の採用に関わった前CEO、ジム・ローワン氏もわずか数か月前に辞任したばかりだ。

詳細画像はこちら
ボルボで2年間、デザイン責任者を務めたジェレミー・オファー氏

両氏はともに異業種から移籍してきた人物だ。ローワン氏は、以前はダイソンのCEOだった。オファー氏はコンサルティング会社などで工業デザインを手掛けた後、商用EVのスタートアップ企業、アライバル(現在は消滅)で6年間にわたりチーフデザイナーを務めていた。

ニュースサイト『カー・デザイン・ニュース』の報道によると、オファー氏は家族との時間を大切にするために辞任を申し出たという。同氏は、英国とスウェーデンのヨーテボリにあるボルボ本社を往復する生活を送っていた。

現在、ボルボのデザイナーであるニック・グロネンタール氏が暫定デザイン責任者に任命されている。

正式なデザイン責任者はまだ決定していないが、最近、ボルボの親会社である吉利汽車のデザイン担当顧問に就任したポールスターの元CEO、トーマス・インゲンラート氏が人事に大きな影響を与えると思われる。

ボルボの現CEOであるホーカン・サミュエルソン氏は、欧州の自動車専門誌『オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ』に対し、インゲンラート氏の意見はボルボ社内で「非常に重視される」と述べ、「デザイナーの指導にも貢献する」とした。

「彼からは、わたしがすべきこと、またはすべきでないことについてもアドバイスをもらえるでしょう」とサミュエルソン氏は付け加えている。


ボルボ、デザイン責任者が2年で退任 「家族との時間を大切に」 異業種の出身