
Bセグ人気に注目も、慎重な姿勢崩さず
スバルは、欧州Bセグメントへの再参入を検討しており、手頃な価格のEVハッチバックを投入する可能性がある。この動きは、ルノー5などの小型車の人気を受けたものだ。
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小型車の投入により、改良型『ソルテラ』、新型『アンチャード』、新型『Eアウトバック』で構成されるEVラインナップのエントリー価格を引き下げ、欧州市場での販売力を強化する狙いがある。
スバルのBセグメント車としては、英国では1987年から2009年まで販売された『ジャスティ』がよく知られている。
AUTOCARの取材に対し、スバルのグローバルEV製品責任者である井上正彦氏は、年明けに発売された新型ルノー5が欧州でこれまでに3万台を販売するなど大成功を収めていることから、アンチャーテッドの下位モデルとなる車種の導入を検討していると語った。
「顧客の期待に応えるため、より幅広いBEVラインナップを用意する必要があり、検討の対象となっています」と正彦氏は述べた。
スバルはトヨタと戦略的提携関係にあり(ソルテラはbZ4Xの兄弟車で、アンチャーテッドは新型C-HR+をベースにしている)、小型車においても両社が再び協力する可能性は高い。以前から噂されているヤリス後継のEVが、有力候補となるだろう。
トヨタの製品責任者であるアンドレア・カールッチ氏が以前、AUTOCARに対して、EVのヤリスは「アイデアはあるものの、まだ実現には至っていない」と語っていることから、発売は2020年後半と見ていいだろう。
さらに、スバル欧州部門の責任者であるデビッド・デロ・ストリット氏は、Bセグメントが再活性化されていることから、新型車の導入は検討に値すると述べた。ルノー5や新型フォルクスワーゲンID.2のほか、クプラやMGからもBセグメント車の発売が予定されている。
しかし、デロ・ストリット氏は、アンチャーテッドの売れ行きを見守り、動向を見極めてからEVラインナップの拡大を決定する方針だとした。
「売れ行きを見極めるには約2年かかると思います」と同氏は付け加えた。「その間に新たなアイデアが浮かぶ可能性もあるため、2年後に改めてお話しましょう」
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