【映像】まるでホラー?独創的すぎるミイラの演技

「世界水泳シンガポール2025」12日目が7月22日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)女子ソロフリー決勝では、バジリナ・キャンドシカ(NAA)が239.5437点を記録し銅メダルを獲得した。

【映像】まるでホラー?独創的すぎるミイラの演技

 国ではなくニュートラルアスリート(中立な選手)として参加したベラルーシ出身のバジリナ・キャンドシカ。前回大会で銅メダル、本大会のテクニカルでも銀メダルを獲得している実力派は、予選からあえて難易度を変えず泳ぎなれた状態でより技の質を高める“作戦”で決勝に臨んだ。

 “ミイラ”を演じるキャンドシカは、ホラー映画のような静かで不気味な音楽に乗せて、キレとしなやかさが際立つ高難度の技を次々に披露。

 なかでも圧巻は、叫び声などの効果音に合わせて、水中深くから飛び上がるように上昇し、高く鋭く両脚を突き上げてそのまま高い位置で保持する“アンバランス”。実況席でも「高い!」と思わず声があがるほどダイナミックかつドラマディックなパフォーマンスを見せた。

【映像】まるでホラー?独創的すぎるミイラの演技

 終盤にかけて迫力を増していく音楽に合わせるように、激しい動きや難易度の高い技を繰り出して、観客を魅了。緩急の利いた音楽や物語性の高い演技に解説者もすっかり没入した様子で「すごい。観てるものが思わず前のめりになって...息をのむというのはこういうことでしょうか」と感嘆しきり。「ひとつのアートしてかなり完成された作品」と称賛した。

 キャンドシカは事前に「プログラムではなく、パフォーマンスとして観客や審査員を引きつけたいと思う」と話していたというが、その言葉通り独創的な世界観で観るものを“ミイラ劇場”に引きずり込んだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

没入感すごい...まるで“ホラー”な独特演技に「息をのむというのはこういうこと」アーティスティックな“ミイラ劇場”に解説者感嘆