
SMUK(スムーク)
左:hideya 右:仲野智博
誰かの家の、小さな食卓のように。
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暮らしの中にふと入り込んだかのような、静かなレストランのかたち。そっと灯る火と、呼吸するような静けさが、ここにはあります。
それは“レストラン”という形式を借りた、ある感覚の試み。
過剰な演出ではなく、ただ静かに置かれた空間と料理が、訪れる人の感性にそっと触れます。
日常の余白で、味覚がほどけていく。
SMUKの料理にはジャンルの名前がありません。
イタリアン、フレンチ、タイ、メキシカン、日本食──どの文化にも偏らず、それらの記憶が香りや火入れ、だしの奥行きとして折り重なります。
主役は、炭火。
その静かな熱源を中心に、素材の気配を聴き取りながら、ふと心がほどけるような一皿が生まれていきます。
料理を担うのは、仲野智博。
フレンチと和食の確かな技術に裏打ちされた柔軟な感性で、空間の呼吸に寄り添い、hideyaの構想する物語を、料理というかたちで繊細に翻訳していきます。

空間は、ギャラリーではなく「暮らしの内側」に。
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SMUKの空間には、整えられすぎた非日常ではなく、どこかで嗅いだことのある匂いや、見たことのある光が漂います。それでも確かに、日常とは異なる感覚がそっと立ちのぼります。
ボルドーとネイビーを基調に、hideyaが世界各国から集めたヴィンテージの照明や家具、自ら選び抜いた骨董の器たちが、意味を背負わず詩のように配置されています。




空間の核には、hideyaによるオイルペイントの上に、左官職人 久住有生氏が赤い左官を施した作品が静かに据えられています。この造形は、現代的な光の演出と呼応しながら、時間とともに表情を変え、まるで空間全体が“呼吸する”ような感覚を生み出します。

「美とは、見せるためのものではなく、存在に宿る」──その哲学が、空間に深く染み込んでいます。
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レストランという名の、繰り返しの創作。SMUKは、特別な一夜の演出を目指していません。
料理を整え、空間を整え、日々を繰り返すことで、静かな美意識を反復していきます。
hideyaと仲野智博という異なる領域の表現者が、互いの感性に余白を残しながら、“暮らしの創作”を共に紡ぐ。その営みが、食卓を通して、訪れる人の記憶に深く残る体験となっていきます。

店名「SMUK」と燕のシンボルに込めた想い。
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SMUK(スムーク)は、デンマーク語で「美しい」という意味。
誰かのための美しさではなく、ただ“在ることそのものが尊い” そしてそこに、幸せを運ぶ燕がそっと舞い降ります。
名前のない感情や、美の気配。その静かな言葉とシンボルが、2025年8月1日、虎ノ門の一角にそっと現れます。
MENU
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料理には、ソムリエ・大越基裕氏がワインをセレクト。世界各地の豊かな恵みを、味覚を通してお届けします。

ワッフルポテトキャビア2,300円/税込

野菜の総菜盛合わせ 3種1,500円/税込 5種2,400円/税込

和牛Lボーンステーキ 14,000円/税込

パイナップルグラニータ ココナッツムース 1,000円/税込
店舗情報
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・ 店名:SMUK(スムーク)
・ 所在地:〒105-0003 東京都港区西新橋3丁目8-2 新橋ウエストビル1F
・ 電話番号:03-6435-8851
・ 席数:カウンター13席+テーブル10席(全23席)
・ 客単価:8,000円-13,000円
・ 営業時間:17:00~23:00(22:30 L.O.)
・ オープン日:2025年8月1日
・ 予約URL:https://www.tablecheck.com/smuk/reserve?menu_items%5B%5D=6875c8ba5561131c7c9f9cde
・ Instagram:https://www.instagram.com/smuk__tokyo/
プロフィール
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hideya
「革命-揺るぎない美しさ-」をコンセプトにアーティスト/デザイナーとして、 五感に触れるあらゆるものを創造し続ける。
1985年生まれ。 10代に単身ニューヨークに渡りアーティストとして活動。エンターテイメントの分野での才覚を開花する。帰国後は空間設計、プロダクトデザイン、舞台演出、映像クリエイションなどの分野で活躍。独自の感性で描かれる映画の1シーンのような神秘的かつ生命力溢れる作品は圧巻。
世界中の名だたるブランドのアートディレクションからイベント制作において、全体を通した ブランディングを構築。クライアントには企業のみならず世界中の (ニューヨーク・香港・韓国・イタリアなど)社交人の多くがリストに並ぶ。
仲野 智博(なかの ともひろ)
10代で単身フランスに渡り、「La Pyramide(ラ・ピラミッド)」をはじめとする名店で修業を積む。帰国後は名古屋を拠点に料理教室を主宰し、2017年にはフレンチビストロ「eau(オー)」を開業。現在ではジャンルを超えた5店舗を手がけるオーナーシェフとして活躍。
その料理は、型にとらわれず「食べることの喜び」を自由かつ鋭い感性で表現するのが特徴。日本各地のホテルや施設のフードディレクションも多数手がけ、そのセンスと柔軟な提案力には多くの企業から信頼が寄せられている。
配信元企業:株式会社H&N

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