サムスンが折りたたみスマホの最新モデル「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」を発表。どちらも8月1日に発売されます。ドコモ、au、ソフトバンクが取り扱うほか、サムスン直販モデルも同日に発売されます。発売に先駆けてサムスン電子ジャパンから端末を借りて試用できたので、率直な使用感をレビューしつつ、特徴を紹介していきます。

 

■閉じた状態でフツーのスマホのように使える「Galaxy Z Fold7」

Galaxy Z Fold7は横開きタイプの折りたたみスマホ。折りたたんだ状態で6.5インチディスプレイを利用でき、開くと8.0インチの広いスクリーンを使える趣向。

[caption id="attachment_690315" align="aligncenter" width="1200"] ▲閉じた状態でも6.5インチディスプレイを利用できる[/caption]

[caption id="attachment_690317" align="aligncenter" width="1200"] ▲開くと8.0インチの大画面を利用可能。地図やドキュメントの見やすさがグンと向上する[/caption]

[caption id="attachment_690319" align="aligncenter" width="1200"] ▲3つのアプリを分割表示して、さらにもう1つのアプリをフローティング表示させることもできる[/caption]

今回の最大のトピックは “薄い” こと。折りたたみ時の厚さは8.9mm。前モデルのFold6(12.1mm)から3.2mmも薄くなり、手にした印象はほぼフツーのスマホと同等に。開いた状態での厚さは前モデルから1.4mm薄くなって4.2mmに。SIMスロットやUSB接続口を搭載できるギリギリの細さに達したという印象。薄くなった分、若干開けにくくなったように感じましたが、2日ほど使っていると慣れました。ですが、閉じた状態での使用感が非常にいいので、従来モデルに比べると開く回数が少なくなるかもしれません。

[caption id="attachment_690321" align="aligncenter" width="1200"] ▲折りたたんだ状態での薄さは、わずか8.9mm[/caption]

[caption id="attachment_690323" align="aligncenter" width="1200"]USB Type-Cポートやスピーカーをギリギリ搭載できる細さだ[/caption]

[caption id="attachment_690325" align="aligncenter" width="1200"] ▲開いたときの印象は “極薄タブレット”[/caption]

[caption id="attachment_690327" align="aligncenter" width="1200"] ▲上からiPhone 16 Pro(厚さ8.25mm)、Galaxy Z Fold 7(厚さ8.9mm)、Google Pixel 9 Pro XL(厚さ8.5mm)。折りたたんでも一般的なスマホより、わずかかに厚い程度[/caption]

薄型化は主にヒンジの改良によって実現。具体的には、従来は一体化していたディスプレイの支持部と回転部が分離され、回転に必要な空間を小さくしたとのこと。サムスンは「Armor FlexHinge」と呼んでいます。折り曲がる部分は従来通り、緩やかに曲がるので、折り目は気にならず、耐久性も確保されています。

[caption id="attachment_690329" align="aligncenter" width="1200"] ▲新たに開発された「Armor FlexHinge」によって薄型化を実現[/caption]

ただし、薄型化とのトレードオフとして、従来モデルで対応していたSペンは非対応に。また、従来はメインディスプレイの下に目立たぬように搭載されていたインカメラがパンチホール型に変更されています。薄さを最優先したディスプレイ仕様になっているためです。

 

「Galaxy Z Fold7」は劇的に薄くなり、「Galaxy Z Flip7」は外画面がフルディスプレイ化