意外なほど最近のクルマもクラシックカー? 人生一度は体験してほしい「クラシックカー」とは

この記事をまとめると

クラシックカーはカーエンスージアスト憧れの存在だ

■世界各国でクラシックカーの定義は異なっている

フェラーリではデリバリーから20年を経過したモデルをクラシケとして認定している

クラシックカーってそもそもなに?

 カーエンスージアストにとって、常に憧れの存在といえるのがクラシックカーだ。現代のクルマにはない、独特な雰囲気を醸し出すデザインや、あるいはシンプルながら古きよき時代をイメージされるメカニズム。クラシックカーの世界にはさまざまな魅力がある。それが二度と新車で世に送り出されることはないのだという当然の事情や、モデルによってはかつてそれがモータースポーツで華々しく活躍した記憶から、クラシックカーの世界に飛び込んだエンスージアストもきっと多いはずである。

クラシックカーってどんなクルマ?

 そのクラシックカーにも、実際にはさまざまな呼び方がある。ヒストリックカーやヴィンテージカーなどは、まさにその代表的な例だが、日本においてはこれにそれぞれ明確な定義はないというのが実際のところ。最近ではより新しく身近なモデルをネオクラシックカーと呼ぶことも珍しくはなくなった。

 参考までに日本クラッシックカー(JCCA)のオーガナイズするレースイベントにおいては、その参加車資格は1975年までに生産されたモデルとその同型車と規定されているから、それもクラシックカーのひとつの定義と考えてよいのかもしれない。

クラシックカーってどんなクルマ?

 クラシックカーをより厳密にカテゴライズしているのは、やはり多くのカーエンスージアストにとっては憧れの地でもあるイギリスだ。1886年から1904年までのモデルをベテランカーと呼ぶのに始まり、それに続く1905年から1916年までのモデルにはエドワーディアンカーの名前が、その後も1930年まではヴィンテージカー、1942年まではポストヴィンテージカー、それ以降1971年までに生産されたモデルにおいて、ようやくヒストリックカーというタイトルが掲げられるというのだから、イギリスがいかにクラシックカーの歴史と文化を大切に、そして特別な存在として扱っているのかよくわかる。

クラシックカーってどんなクルマ?

1度は体験したいクラシックカーの世界

 世界最大の自動車大国として知られるアメリカでは、クラッシックカーの定義は1931年から1960年までに生産されたモデルというのが一般的な見解。ちなみにそれ以前のモデルはアンティークカーと呼ばれることが多い。とはいえ1960年といえば、いまから遡れば半世紀以上も前。それから現在までの間には多くの自動車が誕生し、その多くもまたクラシックカーと呼ばれるのが普通だ。

クラシックカーってどんなクルマ?

 はたして新車でのデリバリーからどれだけの年数が経てば、それはクラシックカーの仲間入りを果たすのだろうか。この誰もが抱く大きな疑問に、ひとつの明確なガイドラインを設けたのはフェラーリだった。フェラーリは2006年、自社で生産したクラシックカーの認定やメンテナンス、そして本格的なレストア作業などを目的とした社内部門、「オフィチーネ・クラシケ」を設立。このときにクラッシックカーを新車でのデリバリーから20年以上経たモデルと定義したのだ。

クラシックカーってどんなクルマ?

 それがほかのメーカーにおいても同様のクラシック部門を誕生させたことは、カーエンスージアストにはよく知られるところ。一見、20年という時間は長いようにも感じられるが、改めて20年前に生産されていた車種をチェックすると、これもまたクラシックカーと呼ばれるのかと意外に思えるモデルも数多い。

 クラシックカー、ヒストリックカー、ヴィンテージカー、その呼び方はさまざまあるが、それらを所有する歓びが何物にも代えがたいのは確かなところ。もちろんどのモデルを選ぶのかは、人それぞれである。カーエンスージアストの道を究めるのならば、一度はその世界に飛び込んでみようと考えるのも自然なことだ。クラシックカーの世界、それは本当に面白く、そして刺激的なのだから。

クラシックカーってどんなクルマ?

クラシックカーってどんなクルマ?

クラシックカーってどんなクルマ?

クラシックカーってどんなクルマ?

意外なほど最近のクルマもクラシックカー? 人生一度は体験してほしい「クラシックカー」とは