
将棋日本シリーズJTプロ公式戦は7月26日、札幌市の「札幌コンベンションセンター」で1回戦第3局の対局を開始した。本局に臨むのは、広瀬章人九段(38)と豊島将之九段(35)。注目の一戦を制し、2回戦に駒を進めるのはどちらか。振り駒の結果、先手番は広瀬九段に決まった。
広瀬九段は2005年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:6期)、順位戦B級1組(A級:10期)。タイトルは第31期竜王、第51期王位の計2期。棋戦優勝は新人王戦で1回。JT杯は3年連続10回目の出場で、2019年と2024年大会に準優勝を経験している。今期こそ、優勝の栄冠を手にすることができるか。
豊島九段は、2007年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:10期)、順位戦A級(A級以上:8期)。タイトルは竜王2期、名人1期など計6期で、棋戦優勝は5回。JT杯は11年連続11回目の出場で、2016年、2020・21年と合計3回の優勝経験を持つ。広瀬九段の地元・札幌市での初戦ながら、何としてでも突破を目指したいところだ。

両者の対戦成績は2019年の第32期竜王戦七番勝負を含む全29局で、広瀬九段の15勝14敗と拮抗している。なお、JT杯では過去2回対戦しており、豊島九段が2勝している。タイトル経験者同士が激突する注目の一戦を制するのはどちらか。本局の勝者は、8月30日に行われる四国大会で永瀬拓矢九段(32)と激突する。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。前年大会は、渡辺明九段が広瀬章人九段を破り自身4度目となる優勝を飾った。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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