
【ビジネスファッション裏技事典】
スーツだけでなく、ジャケパン、セットアップとビジネスファッションがどんどん多様化する昨今。それ故、「何をどんな風に着こなせばいいのかわからない(汗)」というおしゃれ迷子が増えている模様。そこで、さまざまなファッションメディアで活動するエディターが、その悩みを解決するビジネスファッションの裏技を伝授します。
Q. 「あまりに暑すぎてポロシャツ通勤を始めたところ、会社の同僚から『ダラシなく見える』と指摘されました…。一体なぜ?」O.Tさん(29歳)
A. ビジネスで着られるポロシャツには条件があるからです。チェックポイントは襟、シルエット、色の3点!
今や夏のビジネスウエアとしてすっかり浸透したポロシャツ。ただ、このアイテムで通勤しているビジネスパーソンをよく見てみると、ダラシなく見える人もちらほら…。そう、ポロシャツなら何でも良い、というわけではありません。あくまでビジネスウエアなので、“きちんとして見えること”が肝心なのです。
■ドレスシャツのような台襟付きのポロシャツを選ぶべし!
では、“きちんと見え”には何が必要なのでしょうか? 第1にチェックするべきは“襟の形”です。上の写真のポロシャツように襟が立体的で台襟があるものなら尚良し。台襟とは、ドレスシャツによく見られるもので、襟の根元にある立ち上がり部分の布の帯(台)のこと。これがあることで襟が形を保ちやすくなり、寝てしまうのを防げます。襟は言わば服の顔に当たる部分。台襟があることで襟部分が立体的に見え、ドレスシャツのようなキリッとした印象になるのです。
■台襟付きならジャケットとの相性も格別
台襟のメリットはほかにもあります。台襟のないカジュアルなポロシャツだと、ジャケットを羽織った際に襟がベタッとしてしまい収まりが良くありません。一方、台襟があると上の写真の通りドレスシャツのようにすっきりとした印象に。また、ジャケットの生地が首に当たるのも防げます。
■ビジネスポロはジャストサイズが鉄則
第2のチェックポイントはサイズです。近年、オーバーサイズのTシャツやスウェットがトレンドですが、それはあくまでカジュアルスタイルの話。ポロシャツがダボダボだと、一気にダラシなく見えてしまうのでジャストサイズのものを選びましょう。
また、裾はパンツの外に出す場合とタックインの2通りがありますが、外に出す場合は裾丈が長過ぎないもので、ヒップの上に軽くかかるくらいがベターです。裾が長めであればパンツの中に入れることをおすすめします。
■目の詰まったスベスベの素材が品良く見える
最後のチェックポイントは素材です。ポロシャツは表面に細かい凹凸がある鹿の子素材のアイテムが主流です。通気性や速乾性、サラッとした肌触りなど魅力に富んだ素材ですが、注目すべきは編み目の細かさ。ビジネスで着用するなら、ざっくりとした風合いの鹿の子よりもシャツ生地のように目の細かいもののほうが品良く見えます。最近はコットンジャージーを使ったポロシャツも増えていますが、その場合でもなめらかな素材を選ぶと良いでしょう。
立体的な襟でジャストサイズ、そして目の詰まった素材がポロシャツの“きちんと見え”の三大条件。それらが揃った1枚を選べば通勤姿は見違えること請け合いです。

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