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 表現力はメダル級!?新鋭ペアの演技力が世界を驚かせた。「世界水泳シンガポール2025」が7月25日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)ミックスデュエットフリー決勝で、タイ代表ペアが映画『タイタニック』の世界観を表現。水しぶきまでピッタリと合わせた魅惑のダンスから、豪華客船から落水する緊迫感を再現した。

【映像】美しい…『タイタニック』の世界観を表現

 タイ代表のソンパン選手とアディセシュリバトラ選手は、2024年の12月にコンビを結成。4月に行われたエジプトワールドカップでもスペインペアに続き2位の成績を残していた新鋭ペアだ。タイ勢としては初のW杯の表彰台に上るなど今シーズンは飛躍の年となった。

 タイペアは、映画「タイタニック」の世界観を表現。ソンパン選手のスイムウエアには、映画の中でも象徴的なアイテムとして描かれている“碧洋”のネックレスが縫い込まれている完成度の高さだった。

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 「My Heart Will Go On」の曲に合わせて、まずは冒頭で勢いと高さのあるダイナミックなペアアクロを成功させた。足技は約20秒と長い時間ながら、水しぶきまでピッタリと合わせたなめらかな演技で技術力の高さもアピール。映画の名シーンを想起させる美しい演技で魅了した。

 また、中盤以降は豪華客船タイタニックから人々が海面に落ちるシーンをアクロで表現。ガラリと雰囲気を一変させ、沈没や落水の緊迫感をダイナミックな演技で得点を押し上げていった。

 22歳と18歳の新鋭コンビとあり、伸びしろは無限大だ。解説者は「ハイブリットの足技の技術は発展途上ながら、これだけの世界観を演じ切ったのは魅力的。アーティスティックインプレッションの比重が高いので高得点につながるはず」と期待。その言葉通り、タイペアは254.7522点をマーク。世界水泳のメダルには届かなかったものの、コーチ勢とともに喜びの表情も見せていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

胸元には象徴的な“碧洋”ネックレスもキラリ…世界水泳ASで『タイタニック』の世界観を表現 魅惑のダンス→ガラリ緊迫感を完全再現