
「奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート」(青森県十和田市)は7月1日~9月17日の期間、夏限定メニューをフレンチレストラン「Sonore(ソノール)」で提供している。
○青森の夏の味覚を味わうディナーコース
「Sonore」とは、フランス語で「朗々と響かせて」という意味の音楽用語で、渓流の瀬音と青森の食文化を現代に再解釈したフランス料理、料理に合わせたペアリングワインが心身に朗々と響き渡るという意味が込められている。同レストランのコースは、渓流の瀬音が響くテラスから始まり、青森で育まれた地域の食材や郷土食文化、フランス料理が融合したメニューが続く。
7月1日~9月17日まで提供される夏限定メニューは、テラス席でのアペリティフを皮切りに、せせらぎと深緑に包まれながら楽しむ、青森ならではのディナーコース。旬を迎える雲丹や鮑を味わう「いちご煮」や、魚の旨味とまろやかな味噌の余韻が広がる「旬魚」など、地域に受け継がれる食文化と夏の味覚をフランス料理の技法で昇華した全8品を提供する。料金は1名21,780円(税・サービス料込、宿泊料別)。宿泊者(小学生以上)限定で、公式サイトより3日前までの予約が必要となる。
○限定メニューの一例
小前菜「帆立貝」は、三方を海に囲まれた青森ならではの海の幸、帆立貝をひもごと余すことなく味わえる一皿。香ばしく焼き上げた帆立貝を、青々としたピーマンとともに味わうことで、濃厚で上品な帆立貝の甘みを存分に堪能できる。唐辛子と香り豊かなハーブをあしらい、夏らしい爽やかさを演出する。
冷前菜は、南部地方の郷土料理「いちご煮」を再構築した一皿。出汁の旨みをまとった鮑の生地を、とろけるような生雲丹と芳醇なソースとともに味わえる。「乳白色の汁に浮かぶウニが、朝靄に霞む野いちごのように見えた」という料理名の由来に情景を重ね、日本酒の泡と花穂紫蘇で、朝靄と野に咲く花を表現している。青森で育まれた食材と食文化が紡ぐ物語を感じられる一皿。
魚料理には、八戸市を中心に沿岸部で親しまれてきた、味噌仕立ての魚の汁物を味わう漁師飯から着想を得た一皿を提供する。味噌と酒粕でマリネしたズッキーニのフリットと、魚の旨味を凝縮させたソースとともに味わう。炭火の香りとともに味噌のまろやかな余韻が口の中に広がり、味わいに深みが生まれる。
○ワインペアリング例
薫香を纏った熟成牛に合わせるのは、ブラックチェリーを思わせる香りと、しなやかなタンニンが特徴のシャトー・ルジェ 2013。メルローの果実味が新玉ねぎのやさしい甘みと響き合い、黒ニンニクの深いコクと重なることで、味わいに奥行きが生まれる。ハーブの青い香りが酸を引き立て、力強さと繊細さが調和するペアリング。
(Yumi's life)

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