
【ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ】ヴィッセル神戸 1-3 バルセロナ(7月27日/ノエビアスタジアム神戸)
バルセロナのカンテラ(下部組織)が産んだ新たな才能が眩いばかりの輝きを放った。17歳のMFペドロ・フェルナンデスが叩き込んだ衝撃のボレー弾にファンたちが歓喜している。
バルサはヴィッセル神戸の30周年記念チャリティーマッチの対戦相手として来日。2ー1とリードして迎えた87分、勝利を決定づける3点目が生まれた。
左サイドからビルドアップしたバルサは中央を経由してボールを右サイドへ回す。駆け上がったDFジュール・クンデが放ったクロスボールは、ゴール前に飛び込んだMFダニ・オルモとタイミングが合わず、神戸のDF岩波拓也がクリアした。
しかし、ボックス外で待ち構えていたペドロ・フェルナンデスが、ボールの落ち際を狙って右足でハーフボレーのダイレクトシュート。浮かさないようにしっかりとミートした一撃は、ゴールの左隅を揺らし、満員のノエビアスタジアム神戸が大歓声に包まれた。
ラ・リーガで6シーズンを戦った経験を持ち、ABEMAで解説を務めた乾貴士(清水エスパルス)も思わず「うまい!」と唸る一撃。17歳の躍動にベンチのハンジ・フリック監督も思わず笑顔を見せた。
乾は「17歳?ユース?顔が若い!」とペドロ・フェルナンデスの活躍に驚く。さらにシュートのリプレーを確認しながら「うまい。すごいなー17歳で本当に」と続けた。実況を務めた野村明弘氏が「昨シーズンのトレーニングでフリック監督を魅了したと現地で報道されていました」と伝えると、乾は「確かにうまかったですもんね。タッチの仕方もそうですし」と頷いた。
このプレーには、ABEMAのコメント欄やSNSでファンたちも反応。「高校生かい笑」「カンテラおかしい」「フリックご満悦なご様子」「バルサ完璧やな」「めちゃくちゃやべーコース」「17歳w」「まじボレー綺麗すぎる」「カンテラ・キラキラ星が期待通りの活躍」「ペドロ・フェルナンデスくん、覚えたよ」「またヤバいカンテラーノ出てきたな…」と歓喜していた。
スペインとフィリピンにルーツを持ち、「ドロ」の愛称で親しまれるペドロ・フェルナンデスは、バルサのフベニールA(17〜19歳のカテゴリー)に所属。スペインU-17代表歴も持ち、今夏のアジア・ツアーには飛び級でトップチームに帯同している。かつてリオネル・メッシ、シャビ、アンドレス・イニエスタ、ジェラール・ピケなどを育て、最近もラミン・ヤマル、パウ・クバルシー、ガビなどが台頭しているバルサ・カンテラ。そんな名門アカデミーの最新の新星が、極東の地で才能の一端を垣間見せた。
(ABEMA/ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ)

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