買った酢が使い切れずに、賞味期限が過ぎてしまったことはありませんか。

賞味期限が切れても、すぐに使えなくなるわけではありませんが、風味が落ちるなどの劣化が生じてしまうことも…。

実は、古くなった酢は料理以外にも活用できるのです。

本記事では、タマノイ酢株式会社(以下、タマノイ酢)に聞いた『古くなった酢の活用方法』を紹介します。

古い酢の活用方法

タマノイ酢によると「酢はシンクや排水口の汚れ、鍋のアク、焦げ落としに活用できる」といいます。手順は以下の通りです。

ちなみに、調味酢やお酢ドリンクといった、糖分や塩分を含む商品は使えないので、注意してください。

シンクの汚れ

まず、ステンレスに塩を振りかけ、次に酢を含ませたスポンジでこすりましょう。すると、シンクの汚れをスッキリ落とせます。

水で流した後、仕上げに布で磨けばピカピカになりますよ。

排水口の汚れ

排水口には、重曹2分の1カップを入れ、60℃に熱した酢を1カップ注ぎ、30分置いてください。

最後に熱湯を流すと、排水口の詰まりが解消します。ただし、炭酸カルシウムでできている大理石は溶けてしまうため、行わないでください。

鍋の汚れ、コゲ落とし

鍋の焦げは洗う前に酢を振りかけておくと、落ちやすくなります。

アクのこびり付きには2倍希釈の酢を入れ、15分煮立てるときれいに取れます。

シンクや排水口、汚れのこびり付いた鍋は洗うのに手間が掛かるもの。

酢を使うことで効果的に汚れを落とすことができるので、一度試してみてください。

お酢の写真

※写真はイメージ

また、シンクや排水口などの汚れ以外にも、まな板や布巾といった調理器具の除菌にも酢を使えるといいます。

調理器具を除菌する場合、まずは器具をよく水で洗い、煮沸したり、熱湯をかけたりして熱を加えます。その後に、酢で拭く、酢に浸けておくことで除菌の効果が上がります。

また、野菜や果物の場合、5~20倍に薄めた酢で10~15分浸けておくことで、付着した菌を取り除けます。

ほかにも、シール剥がしでも活躍するそうです。

酢を染み込ませたキッチンペーパーなどでシール全体を覆います。

十分染み込んだ後、しばらく置いて剥がすと、酢の成分が粘着部分を溶かしてくれるため、剥がれやすくなるのです。

酢は料理以外にもシンクや排水口の掃除、シール剥がしなど幅広い場面で利用可能です。

古くなって料理に使えなくなった場合は、本記事で紹介した内容を参考に、違う形で利用してみてはいかがでしょうか。


[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]

出典
タマノイ酢株式会社(記事協力)お酢の便利帳
※写真はイメージ