
エン・ジャパンは7月25日、「転職理由」に関する調査結果を発表した。調査は3月10日~31日、同社運営の転職サイト『ミドルの転職』を利用する35歳~50代のユーザー2,092名を対象にインターネットで行われた。
転職を考えたきっかけを聞いたところ、30代~50代のいずれも「会社の考え・風土に違和感を覚えた」が1位、「業界・会社の将来性への不安」が2位に。
また、転職で最も実現したいことを聞くと、「給与・待遇のアップ」(27%)、「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(24%)、「やりたい仕事ができる環境での就業」(12%)が上位となり、年代別では、30代・40代は「給与・待遇のアップ」(30代37%、40代31%)、50代は「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(26%)が最多となった。
次に、転職を考える上で不安に感じることを尋ねたところ、30代・40代は「これまでの経験・スキルが通用するか」(30代50%、40代55%)、50代は「年齢について」(58%)がそれぞれ最多に。年代別に見ると、「年齢について」(30代39%、50代58%)、「自分の希望する求人の有無」(30代35%、50代47%)、「自分の市場価値」(30代47%、50代36%)の3つの項目で30代と50代で10ポイント以上の乖離が見られ、年代ごとに不安に感じるポイントが異なることもわかった。
続いて、若手時代(20代)に転職の経験があるかを教えてもらったところ、51%が「ある」と回答。当時と比べて転職理由に変化を感じるかと聞くと、71%のミドルが「感じる」と回答した。
具体的な変化を聞くと、「20代の頃は自分のための転職を決意したが、現在は自分よりも家族のために転職を検討している」(30代男性)、「20代の頃は有名企業や年収を軸に考えていたが、今は社会的役割や会社の方針を重視するようになった」(40代男性)、「将来に向けた勉強や経験を積むことではなく、自身の経験を後進にどれだけ伝えられるかが大事」(50代男性)といった声が寄せられた。
(CHIGAKO)

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