
この記事をまとめると
■現在の自動車税は排気量のみで分類されている
■ボディが大きいながらも排気量の小さいクルマを紹介
■現在販売されていないモデルもあるため中古車で探すしかない場合もある
小型なエンジンで自動車税を節税できる
日本では毎年5月ごろ、車両のオーナーにやってくる自動車税種別割。過去には3ナンバーになると一気に高くなるという時代もあったが、現在は排気量のみで分類されており(乗用車の場合)、どんなにボディサイズが大きくても搭載されるエンジンの排気量が小さければ税額は低くなる。
そこで今回は、ボディサイズのわりに小排気量なエンジンを搭載していて、サイズパフォーマンス(?)の高いモデルをいくつかピックアップしてご紹介しよう。なお今回は、排気量がゼロ扱いになる電気自動車は除外している。
ホンダ・クラリティPHEV
ホンダが同一ボディでEV、FCEV、PHEVの3つのパワートレインを搭載したことで話題となったクラリティ。このなかで一般のユーザーにも市販されたのがPHEVモデルで、エンジンは1.5リッターのLEB型が搭載されていた。
一方、ボディサイズは全長が4915mm、全幅が1875mmと堂々としたもので、官公庁などに導入され、要人を後部座席に乗せても不満のないショーファードリブンとしての性能ももち合わせていたのだ。
フォルクスワーゲン・シャラン
フォルクスワーゲンの3列シート&スライドドアを備えるミニバンであるシャラン。残念ながらこのモデルは2022年いっぱいで終売となり、直接的な後継車種は登場していないが、貴重な輸入ミニバンとして根強い人気を誇っている。
そんなシャランには2リッターのディーゼルターボモデルも存在していたが、エントリーグレードには1.4リッターのガソリンターボエンジンが搭載されていた。ボディサイズは全長4855mm、全幅1910mm、全高1750mmと堂々としたもので、国産ミニバンにも負けない存在感を放っている。
小さなエンジンでお得に維持できる
メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン(先代)
メルセデス・ベンツといえば、いわずと知れた高級車ブランドで、Eクラスともなればかなりの上級モデルという認識で間違いないだろう。もちろん上級グレードには直6の3リッターモデルが存在し、AMGに至ってはV8の4リッターエンジンが搭載されている。
しかし一方で、E200と名付けられたグレードには直列4気筒1.5リッターのエンジンが搭載されており、全長4940mm×全幅1850mmという堂々としたボディサイズからは想像できないほど小排気量のエンジンが用意されていた。
一応、ターボにモーターを組み合わせていたが(4MATICを除く)、さすがにパワー不足だったのか、現行型では廃止され、もっとも小排気量なものが2リッターとなっているが、Eクラスに1.5リッターエンジンというギャップも面白いのではないだろうか。
アウディ A3セダン(現行型)
アウディのCセグメントセダンであるA3セダンは、代を重ねるごとにボディサイズが大きくなり、現行型は全長4495mmと比較的コンパクトだが、全幅は1815mmとかなり堂々としたサイズとなっている。
そんなアウディA3セダン、アウディの代名詞のひとつでもある4WDモデルのクワトロ系には2リッターターボエンジンが搭載されているが、ベーシックモデルには直列3気筒の999ccターボにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドエンジンが搭載されていた。
ただ、こちらも2024年末に実施されたマイナーチェンジ時に直列4気筒の1.5リッターへと置き換えられているので、1リッターモデルを狙うなら中古車しか選択肢がないのが残念だ。

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