
立憲民主党の泉健太議員が、『ABEMA Prime』で、内閣不信任案の提出について「窓ガラスを壊すことはできるが、まだ次のガラスの用意がない」と語った。
【映像】立憲、国民、維新の“内閣不信任案”についての発言(詳細)
政治学者で早稲田大学教授の中林美恵子氏は、野党が内閣不信任案を提出しない理由について、「野党が野党として活躍できることで得をする部分がある」といい、「次の選挙で『これだけ頑張った』と見せることができるため、日本に限らず、そのような体制を取ることで次の人へ繋げていくことができる」との考えを述べる。
一方で「その結果、国民が政党のアピールを聞いても、次の選挙で有権者は『どこの政党が何をやったのか』が分からなくなり、困惑する。また、自民党が野党との物価高対策の協議で真ん中を取った場合、有権者はどこに投票していいのか分からなくなる」と問題視する。
そうした現状を、泉氏は認めつつも、「だからこそ各政党も今まで以上に次へ次へと進化していかなければいけない。このような政治状況において、改めてどこの政党が主導権を握るのか。減税だけでなく外交、安全保障、エネルギーなど様々な分野で国民に示せる政策を打ち出していく必要がある。それができない場合、野党は『今の議席数ぐらいでいいだろう』と見られてしまう可能性がある」と語る。
日本維新の会、岩谷良平幹事長は、「政権交代しないと、大きな変化は生まれない。今の野党は幅広すぎて一枚岩になれない。仕方ないと思うが、唯一の方法は、自民党の中で志ある若手が飛び出すことだ」との見方を示した。
内閣不信任案の提出について、泉氏は「やれる話ではある。ただ、提出した以上は次の政権についての責任を当然ながら負わなければならない。そこで自民党の一部と組むのか、それとも野党だけで組むのか。我々もまだ話し合いができていない状況。なので、窓ガラスを壊すことはできるが、まだ次のガラスの用意がない。国民の皆さんにどんどん厳しい吹雪が舞い込んでしまうような家に住ませるわけにはいかない。ガラスを破る以上は、もう1つ新しいガラスを示さないといけない」と答えた。
(『ABEMA Prime』より)

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