ショパン国際ピアノコンクールの舞台裏を追ったドキュメンタリー「ピアノフォルテ」の予告編が公開された。本作は反田恭平と小林愛実の日本人ふたりが入賞するという快挙を成し遂げた2021年の第18回大会をクローズアップ。コロナ禍のため1年延期となったこの大舞台に臨む6人の出場者にスポットをあてる。

ショパン国際ピアノコンクールは、5年に1度、フリデリク・ショパン研究所がポーランドのワルシャワで開催する、世界最古の国際ピアノコンクールだ。課題曲はすべてショパン作品で占められる。スタニスラフ・ブーニン、マルタ・アルゲリッチら多くの名だたるピアニストを輩出し、出場を果たすだけで名誉なこと、入賞すればその後の成功が約束される随一のコンクールとあって、世界中の若きピアニストたちが頂点を目指す。

予告映像はコンクールの舞台裏での、出場者たちの緊張の面持ちをとらえた。カメラが追いかけるのは、イタリア出身のレオノーラ・アルメリーニミシェル・カンドッティ、イタリア/スロヴェニア出身のアレクサンダー・ガジェヴ、ロシアアルメニア出身のエヴァ・ゲヴォルギヤン、中国出身のラオ・ハオ、ポーランド出身のマルチン・ヴィエチョレク。すでにさまざまなコンクールやリサイタルに参加し活躍する彼らも、世界最古にして世界最高峰の舞台を前にして凄まじいプレッシャーに襲われる。厳しい指導と張り詰めた緊張感のなか、コンクールまで猛特訓を続ける6人の"若き天才"たち。葛藤や苦悩を漏らす一面、それでも全身全霊を賭けて競技に挑む彼らの輝く表情とコンクールの感動がいち早く堪能できる。

9月26日より角川シネマ有楽町YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。

場面写真 (C)Pianoforte