
「世界水泳シンガポール2025」14日目が7月24日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)女子デュエットフリー決勝に中国の林彦含(リン ゲンガン)と林彦君(リン ゲンクン)が出場。274.3090点のハイスコアで一時トップに立った。
22歳の双子姉妹、林彦含(リン ゲンガン)と林彦君(リン ゲンクン)が規格外のアクロを見せた。
デュエットテクニカルでは銀メダルを獲得している中国。フリーでも双子ならではのコンビネーションと圧巻のアクロで高得点を狙う。
冒頭のアクロでは、勢いよく飛び上がると軽やかな身のこなしで余裕の宙返り、続く2つめのアクロでも高く飛び上がり華麗な後方宙返りをみせた。解説者も思わず「非常に高いですね」と感嘆、「2個めのアクロも非常に高さがありました。出来栄え点で高得点を狙えます」と高く評価した。

続くハイブリッドでも、抜群のコンビネーションで“完全一致”の脚技を披露。「アンバランスの回転の角度やタイミングが非常に合っていて、本当に美しいですね」と絶賛していた。
しかし、後半に入ると回転や角度などにズレが生じ始め、解説者もパリオリンピックで金メダルを獲得した過去の中国双子ペアと比較して「分身のような同時性、技の正確性などに若干不安定さがあるなという感じ」「技のこなしにまだ粗削りなところがあるかなという印象です」と厳しいコメントを残した。
得点は、予選を大幅に上回る274.3090点を記録。演技終了時点で1位となった中国だが、その後イタリアや中立選手(ロシア出身)のコンビに順位を抜かれ、最後に登場したスペインが1位となった時点で、4位に後退。惜しくもメダル獲得とはならなかったが、SNSでは「中国はパワフルで美しかった」など2人の演技を讃えるコメントもみられた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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