
【ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ】ヴィッセル神戸 1-3 バルセロナ(7月27日/ノエビアスタジアム神戸)
まるで短距離走の選手だ。バルセロナ新加入のFWマーカス・ラッシュフォードがボックス内でフルスプリントし、相手DFを追い越してボックス内にこぼれたボールに先に追いついた。異次元の加速力に誰もが驚愕している。
バルサはヴィッセル神戸の30周年記念チャリティーマッチの対戦相手として来日。マンチェスター・Uからのレンタル移籍が決まったばかりのラッシュフォードは後半から出場してデビューを飾ると、1ー1で迎えた75分、脅威のスピードを披露する。
MFダニ・オルモが鋭いターンから中央突破を仕掛けると、ボールはDF岩波拓也の足に当たり、神戸陣内の右サイドに転がっていく。これに反応したのが、ラッシュフォードだ。背番号14は、187cmの身体をダイナミックに使って約20mを弾丸スプリント。自身の前にいたDF飯野七聖を追い越す勢いでボールにアプローチした。最後は飯野と交錯する形となり、マイボールにはできなかったが、圧倒的なスピードと加速力を見せつけた。
ABEMA解説の乾貴士(清水エスパルス)は「足、速っ!すごいね」と驚くと、同じく解説の槙野智章氏も「速いな。今、本当に速かった」と同調していた。ABEMAのコメント欄やSNSでも、「足速すぎん!?」「ラッシュフォードはまだまだスピードスターやな」「すご」「ラッシュ伸びるなー」などの反響が出ていた。
ちなみに、その後に流れたリプレイ映像では、ラッシュフォードは後ろからのプッシングで倒されているようにも見えた。槙野氏が「VARがあったらどうですか?」と問うと、乾は「俺はPK。(飯野は)さすがに後ろから行ってるし、(ラッシュフォードは)ボールを触っているし」と見解を述べた。だが、この試合はVARが導入されていなかったため、バルサにPKが与えられることはなかった。
ラッシュフォードは直後の77分、左サイドで相手2人の間をすり抜けてからFWロベルト・レヴァンドフスキにスルーパスを出し、FWルーニー・バルドグジの勝ち越しゴールの起点になった。怪我明けなうえ、チーム合流から数日しか立っておらずコンディションが整っていないため、約35分間の出場となったが、才能の大きさは随所で伝わってきた。
なお、バルサは3ー1で神戸に勝利。アジアツアー初戦を白星で飾り、今後は韓国で2試合を予定している。
(ABEMA/ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ)

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