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(写真:アフロ

参院選での自民党大敗の責任を問われ、党内から“退陣”を突きつけられる一方で、“石破辞めるな”のデモが起きるなど、続投を望む声も多い石破茂首相(68)。そんな石破首相を“スパイ”呼ばわりする現役国会議によるXの投稿が波紋を呼んでいる。

《間違いなく工作員です。》

7月25日、自身のXにたったひと言、こう投稿したのは20日投開票の参院選で初当選した日本保守党北村晴男氏(69)。『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)でお馴染みの“北村弁護士”であり、比例代表の個人別の得票数では全国トップの約97万票を獲得した。

当該の投稿は、別のアカウントによる投稿を引用する形で投稿されている。引用元の投稿には、ともに石破首相が共著の『自民党失敗の本質』(宝島社)や、帯に「保守のコスプレ。“売国政治”の正体!」と書かれた『自民党という絶望』(宝島社)の表紙が投稿されており、前者は共著に村上誠一郎総務相(73)やフランス文学者で神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏(74)などが、後者はジャーナリストの鈴木エイト氏(57)や文筆家の古谷経衡氏(42)などが名を連ねている。

引用元の投稿では、こうした著書をあげ、石破首相が“左翼活動家のお仲間”と安倍晋三元首相や自民党を批判してきたことを疑問に思っていたといい、現在は、共産党社民党れいわ新撰組の支持者が「石破辞めるな」で盛り上がっていると指摘。《首相は,まるで左派からの潜入工作員みたいに見える》と私見を述べている。

北村氏はこの投稿を引用した上で、前述のコメントをしているため、北村氏の主張は「石破首相は《間違いなく工作員です》」と読むことができる。

一国の現職の首相を「工作員」と断定する北村氏の主張に、Xでは疑問が上がることに。

《いったいどこの工作員なんだろ》
《首相を工作員だと言うんだったら、誰もが納得出来る理由を説明するのが筋なんじゃないの?》

そこで、北村氏の所属する弁護士事務所を通して、「石破首相が工作員である」との主張に間違いはないか、工作員であれば「どこの(何の)」工作員であるか、そう考える根拠や理由について問い合わせたところ、下記のような回答が書面で寄せられた。

北村晴男です。
以下、ご質問にお答えします。

保守政党であった自民党に左派活動家である石破氏が入り込み、
保守政党を左派政党に変質させるべく、様々な工作活動を行って来た。
主観面は客観的な行為から合理的に推認するほかないところ、石破氏が
行ってきた活動は客観的に上の通りである。
すなわち、石破氏は自らの信念からなのか、他者から命じられたかは不明であるものの、
左派活動家であり、日民党(編集部注:原文ママ)に潜入した工作員と判断するほかない。
以上です。

北村》

自ら“保守政治家”を名乗り、39年前から自民党に“入り込んでいる”石破首相。真の“保守”とは一体何なんだろうかーー。