
B.B軍曹さんの漫画「人の心をつかむ夫の話し方」が、インスタグラムで多くの「いいね」を集めて話題となっています。
「子どもが寝ないから寝不足でつらい」と言ったら、「親なんだから当たり前。みんなつらい」と返されてしまった、と苦笑する妻の友人。それを聞いた夫は…という内容で、読者から「共感しかない」「肝に銘じます」といった声が上がっています。
“気持ち”を拾う大切さ
B.B軍曹さんは、夫である「髭」さんのエッセー漫画をインスタグラムで発表しています。2024年11月に「全てのネガティブをプラスに変える夫 髭『NGと書いてナイスガイと読む』編」と「全てのネガティブをプラスに変える夫 髭『さては人生3周目だな』編」(主婦と生活社)を2冊同時に出版しました。また、化粧液やリップの開発、販売も手がけており、インスタグラムの別アカウントでは開発裏話などを漫画で発信しています。B.B軍曹さんに、作品について話を聞きました。
Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。
B.B軍曹さん「『ちゃんと話を聞いてほしかっただけなのに、気持ちが置いてけぼりになった』。そんな経験って、誰にでも一度はあるんじゃないか、と思ったことからです。どれだけ正しくて一般的な言葉でも、その時の自分の気持ちにはちっとも寄り添ってくれないことがある。それってすごく孤独で、だけど口に出すほどでもないような、そんな小さなモヤモヤ。ただ、その『小さなモヤモヤ』こそ、心に残る感情だと思っています。だからこそ、見過ごされやすいその気持ちに焦点を当てたいと思い、漫画にしました」
Q.髭さんの最後の言葉がとても響きました。B.B軍曹さんはどう感じましたか。
B.B軍曹さん「まるで目の前の自分が、ちゃんと『ひとりの人』としてそこにいるんだよって言われたような気持ちになりました。言葉って理屈じゃなくて、温度があるんだなと改めて感じました。寄り添うって、きっとそういうことかもしれませんね」
Q.髭さんはいつも、どのような言葉や態度で悩みに寄り添ってくれますか。
B.B軍曹さん「正しさよりも、まず私の気持ちを拾おうとしてくれる人です。『どう思ったの?』と、感情の方を先に受け止めてくれる。髭はとても論理的なタイプなので、何でも無条件に肯定するわけではありません。それでも、きちんと話を聞いた上で、自分の意見を伝えてくれるからこそ、安心して話せるし、自分の気持ちを整理していけるんだと思います。その姿勢に、何度も救われてきました」
Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
B.B軍曹さん「『自分も似た経験がある』と言ってくださる人が多かったです。話すことで楽になるはずの気持ちが、言葉の受け止め方一つで、閉じてしまうこともある。だからこそ、『そのまま話していいんだよ』と言い合える場所が、少しでも増えたらいいなと思っています。届けてくれた言葉の一つ一つが、私の背中にもそっと手を添えてくれたようでした」
オトナンサー編集部

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