今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【釧路駅探検隊】謎の建物内部に潜入!あなたの知らない釧路駅のひみつ【釧路のずんだもん】』というマルピギアさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

5月に行われた釧路駅探検隊に参加してきました その内容の1部をレポートします


 北海道の釧路在住の投稿者のマルピギアさん。「釧路駅探検隊」というイベントに見事当選して参加することができました。駅長と博物館学芸員によるガイド付きで学んできたそうです。

 釧路駅の北側にある、ホームに繋がってるわけでもなく中にも入れない謎の建物。今回この中にも特別に入ることができたのだとか。

 探検はスライドによる座学からスタート。駅長さんによる解説はマルピギアさんも知らないことの連続だったそうです。

 1961年に完成した釧路駅の駅舎は、現存する道内最後の民衆駅。民衆駅とは、国鉄と地元が共同で商業施設を設けた駅ビル形態の駅のことです。釧路駅の現在の乗降客数は1日約1500人でピーク時の1/5ほど。かつては通勤ラッシュがあるほど人でにぎわい、地下にはステーションデパートもありました。このステーションデパートへは行ったことがあり、「懐かしいな」とマルピギアさん。

 全然覚えていなかったのは、かつての駅舎の5階が大きかったこと。4階建てに5階フロアを増築したものを、2000年に減築して元に戻ったのだそうです。

 現在の待合室の場所に昭和時代は改札があったことなどを聞きながら、構内を見ていきます。

 続いては改札前へ。現在の券売機の説明やみどりの窓口について教わったあと入場券をもらいました。

 釧路駅自動改札機のある最東端の駅だそうです。

 ホームには駅弁を打っていた場所が。シャッターには釧路湿原が描かれています。

 ホームからは、駅の屋上にかつての5階の名残である段差が見えました。

 ホームで教わったのは柱の秘密。うっすら文字が刻まれています。これは使われなくなったレールを再利用したものだとか。

 よく見ると柱だけでなく梁もレールでした。

 1番ホーム以外の新しく作られたホームは普通の柱なのだそうです。

 次はいよいよ冒頭の謎の建物へ潜入。地下にある扉から行くとのことで階段を降ります。

 奥にある錠前のついた扉がそうです。

 引き戸の向こうにあったのは、奥に階段のある薄暗い空間でした。

 ここはかつて雄別炭鉱鉄道に使われていた6番線ホームへの入り口。1970年に炭鉱が閉山となりホームも閉鎖されたのだそうです。当時の案内版が掛けられていた跡などがありました。

 階段を登って謎の建物へと到着。光が差し込んで中は意外と明るいですね。長い年月を経て植物が侵入して来ています。

 当時の電灯盤が残っていました。

 今回の探検、レアな光景を見ることができてマルピギアさんはとても楽しかったそうです。

 このあとマルピギアさんは閉鎖された地下ステーションデパートを見学したり、鉄道グッズ展示室へ行ったりしたとのこと。ステーションデパートの撮影はNGだったので、ここはご自身が描いたイラストで説明しています。

 マルピギアさんの解説の詳細に興味を持たれた方はどうぞ動画をご覧ください。釧路駅の歴史と現在の様子を巡る貴重な体験が収められています。

視聴者のコメント

・面白い
・こういう駅舎も駅ビル再開発とかで絶滅危惧種になったな
・増改築はよく聞くけど減築という言葉初めて聞いた
・この先にホームがあったのね
・貴重な動画だった…
・おつナイスレポでした

▼動画はこちらから視聴できます▼

【釧路駅探検隊】謎の建物内部に潜入!あなたの知らない釧路駅のひみつ【釧路のずんだもん】

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