
Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏は、同社の公式ブログ(https://blogs.microsoft.com/blog/2025/07/24/recommitting-to-our-why-what-and-how/)において、7月末に期末を迎えるMicrosoftの業績が好調であるにも関わらず、人員削減を実施したことに触れるとともに、今の状況はPCが当たり前になった90年代初頭を彷彿させ、AIによる変革に直面している状況においても前進を続けていく必要性を訴えている。
既存の事業を維持しつつ新たなビジネスを生むのは非常に困難で
その両方を実現できる企業はほとんどない
今回の投稿のタイトルは「Recommitting to our why, what, and how(なぜ、なにを、どのように実行するのかをあらためて考える)」というもの。
まず最初に語られているのが、MS社員にとっても最大の関心事であろう人員削減について。あらゆる指標において、同社は好調であるが、進歩はリニアではなく、大きな変動や厳しい要求が発生する。変化する顧客ニーズに対応するには、既存の事業を維持・拡大しつつ、新たなビジネスモデル・カテゴリーを生み出す必要があり、それは非常に困難なこととする。
また、AI時代に向け、Microsoftはミッションの再構築が必要だと語る。創業当初のMicrosoftはソフトウェア工場を目指していたが、今はそれでは不十分であり、「誰もが自分自身のツールを作れるようにするツールを構築すること」だという。
そのミッションの達成には、セキュリティ、品質、AIトランスフォーメーションの3つが重要であり、業界の需要の変化に合わせて、前進する必要性を訴える。
こうした変化は時に混乱は生じることがあっても、新しいチャンスはあらゆる場所に存在し、そして今のAIによる変化に直面している現状はPCやソフトウェアが当たり前になった90年代初頭を彷彿させる状況として、数年後に今を振り返ったときに「変革の担い手となった」と言えるようになることを願っているとした。

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